がん患者リハビリテーション料 (平成24年診療報酬)


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H007-2 がん患者リハビリテーション料


H007-2 がん患者リハビリテーション料(1単位) 200点

注 別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等に 届け出た保険医療機関において、別に厚生労働大臣が定める患者であって、がんの 治療のために入院しているものに対して、個別療法であるリハビリテーションを行った場合に、患者1人につき1日6単位まで算定する。

 


診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項 ( がん患者リハビリテーション料 )


(1) がん患者リハビリテーション料は、別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合している ものとして地方厚生(支)局長に届出を行った保険医療機関において算定するものであり、 がんの種類や進行、がんに対して行う治療及びそれに伴って発生する副作用又は障害等に ついて十分な配慮を行った上で、がんやがんの治療により生じた疼痛、筋力低下、障害等 に対して、二次的障害を予防し、運動器の低下や生活機能の低下予防・改善することを目 的として種々の運動療法、実用歩行訓練、日常生活活動訓練、物理療法、応用的動作能力、 社会的適応能力の回復等を組み合わせて個々の症例に応じて行った場合について算定する。 なお、マッサージや温熱療法などの物理療法のみを行った場合には処置料の項により算定 する。

(2) がん患者リハビリテーションは、対象となる患者に対して、医師の指導監督の下、がん 患者リハビリテーションに関する適切な研修を修了した理学療法士、作業療法士又は言語聴覚士が個別に20分以上のリハビリテーションを行った場合を1単位として、1日につき 6単位に限り算定する。また、専任の医師が、直接訓練を実施した場合にあっても、理学 療法士、作業療法士又は言語聴覚士が実施した場合と同様に算定できる。


(3) がん患者リハビリテーション料の対象となる患者は、入院中のがん患者であって、以下 のいずれかに該当する者をいい、医師が個別にがん患者リハビリテーションが必要である と認める者である。

ア 食道がん、肺がん、縦隔腫瘍、胃がん、肝臓がん、胆嚢がん、膵臓がん又は大腸がんと診断され、当該入院中に閉鎖循環式全身麻酔によりがんの治療のための手術が行われる予定の患者又は行われた患者

イ 舌がん、口腔がん、咽頭がん、喉頭がん、その他頸部リンパ節郭清を必要とするがんにより入院し、当該入院中に放射線治療若しくは閉鎖循環式全身麻酔による手術が行われる予定の患者又は行われた患者

ウ 乳がんにより入院し、当該入院中にリンパ節郭清を伴う乳房切除術が行われる予定の患者又は行われた患者で、術後に肩関節の運動障害等を起こす可能性がある患者

エ 骨軟部腫瘍又はがんの骨転移に対して、当該入院中に患肢温存術若しくは切断術、創 外固定若しくはピン固定等の固定術、化学療法又は放射線治療が行われる予定の患者又は行われた患者

オ 原発性脳腫瘍又は転移性脳腫瘍の患者であって、当該入院中に手術若しくは放射線治療が行われる予定の患者又は行われた患者

カ 血液腫瘍により、当該入院中に化学療法若しくは造血幹細胞移植が行われる予定の患者又は行われた患者

キ 当該入院中に骨髄抑制を来しうる化学療法が行われる予定の患者又は行われた患者

ク 在宅において緩和ケア主体で治療を行っている進行がん又は末期がんの患者であって、症状増悪のため一時的に入院加療を行っており、在宅復帰を目的としたリハビリテーションが必要な患者

(4) がん患者リハビリテーションを行う際には、定期的な医師の診察結果に基づき、医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、社会福祉士等の多職種が共同してリハビ リテーション計画を作成し、リハビリテーション総合計画評価料を算定していること。な お、がんのリハビリテーションに従事する者は、積極的にキャンサーボードに参加するこ とが望ましい。

(5) がん患者リハビリテーション料を算定している患者に対して、心大血管疾患リハビリテ ーション料、脳血管疾患等リハビリテーション料、運動器リハビリテーション料、呼吸器 リハビリテーション料又は障害児(者)リハビリテーション料は別に算定できない。

(参考資料:別添1(医科点数表) [4,181KB]