理学療法士の永井秀幸先生を講師にお招きし、オンラインで勉強会を開催致します。
永井先生は日本で数名しかいない筋膜マニピュレーション国際ティーチャーのライセンスを取得されています。
ご講演のテーマは【浅筋膜】。体温調節や免疫機能など人体の恒常性を維持するために重要な
組織であり、慢性痛や他不定愁訴の原因部位にもなりうる組織として近年注目されています。
しかし、その構造と機能をすべて理解している方は少ないのではないでしょうか。
目の前の患者様、お客様の症状を少しでも良くするため、新たな知識と臨床視点を一緒にインプットしましょう。
とても貴重な機会です、是非皆様ご参加ください。

■ウェビナー詳細■
「皮下組織の一部」として、これまであまり注目されてこなかった浅筋膜。しかし近年の研究により、この組織が重要な役割を担っていることが明らかになってきました。

特に注目すべきは、浅筋膜の状態が体の様々な機能に影響を与えることです。最新の研究では、浅筋膜に障害が生じると、リンパ液の流れや、体温調節機能、さらには脂肪代謝、ホルモン分泌にまで影響が及ぶことが分かってきました。また、豊富な感覚受容器を持つことから、痛みの感受性とも深く関わっています。

本セミナーでは、このように多彩な機能を持つ浅筋膜の解剖生理学的特徴、進化的な側面を詳説するとともに、臨床的意義を探ります。浅筋膜への介入がなぜ全身の状態改善につながるのか。その理論的根拠をお伝えします。

【登壇】永井　秀幸
所属　M＆メディカルリハ株式会社　エグゼクティブフェロー

略歴
2008-2014　社会福祉法人　北海道社会事業協会小樽病院リハビリテーション科
2014-2020　埼玉医療福祉専門学校理学療法学科専任講師
2014-2020　医療法人K.N.C桶川K.Nクリニック
2017-　一般社団法人　日本筋膜マニピュレーション協会　理事
2020-　M＆メディカルリハ株式会社



保有資格・認定・習得：

2014　埼玉医科大学大学院医学研究科医科学専攻理学療法分野　医科学修士号取得
2018 Fascial manipulation®認定スペシャリストCFMS(イタリア)　
2024　Fascial manipulation® certified Teacher取得

その他
* 理学療法士
* 認定理学療法士（スポーツ理学療法、徒手理学療法）
* 医科学修士（埼玉医科大学）
* 一般社団法人　日本Fascial Manipulation®協会理事
* 日本理学療法イニシアティブ研究会理事
* Fascial manipulation® certified Teacher取得
* Fascial manipulation®認定スペシャリストCFMS(イタリア)
* Fascial manipulation®レベルⅠ,Ⅱ（筋骨格系）, Ⅲ（内部障害系）修了
* Fascial manipulation®レベルⅢ（内部障害系）マスターコース修了(イタリア)
* Mulligan Concept Manual Certified Therapist(マリガンコンセプト認定セラピスト)
* International Schroth Scoliosis Therapist（側湾症を対象とした徒手理学療法）シュロスセラピスト
* Diane Lee The Integrated Systems Model Thorax & Pelvis 修了
* Movement System Impairment approach (MSIアプローチ) Upper Quarter ,Lower Quarter,Lumber spine,Hip,Knee joints修了
* ヤンダアプローチ修了
* リアラインコンセプト CSPT(Crinical Sports Physical Therapy ),ISR 修了
* 解剖セミナー参加（札幌医科大学2006-2012、名古屋大学2016）
* イタリアパドヴァ大学筋膜解剖コース修了（Padova University Winter school 2019）

学会発表歴：
・「安定性の異なる座位での下腹部引き込み動作が腹部深層筋に与える影響」(日本理学療法士学術大会2015）、
・「超音波診断装置を用いた背臥位での異なる下腹部引き込み動作課題による 腹部深層筋群の筋厚の計測再現性と推奨される運動方法 」（臨床スポーツ学会2015）

研究論文：
・「下腹部引き込み動作時の下肢の位置による腹部深層筋の筋厚」（臨床スポーツ学会2014）

受賞歴:
・Deep abdominal muscle thickness measured under sitting conditions during different stability tasks（Society of Physical Therapy Science Excellent Paper Award 2016)

執筆：
・「上肢・体幹のスポーツ外傷・障害へのアプローチ」（臨床スポーツ医学雑誌2018）

翻訳：
・筋膜マニピュレーション実践編レベル１原著第２版
・筋膜マニピュレーション実践編レベル2原著第２版
・内部機能障害への筋膜マニピュレーション実践編
・骨盤と仙腸関節の機能解剖