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2015.12.19

2016年度から小中学校の健康診断に「運動器」の項目が追加!評価者不足が議題に

 現代の児童生徒においては、「床にかかとを付けたまましゃがめない」「屈伸時に肘や腰に痛みがある」など、運動器に関する様々な課題が増加している。これらについて、学校における健康診断での対応が検討され、文部科学省は健康診断項目に「運動器」を追加することを決定した。

 13年からモデル事業などに取り組んできた長野県松本市は、検診シミュレーションや先行校の事例発表をしている。県内では大都市部以上に子供たちの運動過多と運動過少の二極化が著しいとの指摘もあり、症状の早期発見・早期対策への効果が期待されている。 この件では、長野県臨床整形外科医会が長野県理学療法士会へ協力依頼をしていることも注目である。

 しかし、「第5回今後の健康診断の在り方等に関する検討会」の中では従来の学校検診に比べて時間がかかる事や、プライバシーの管理、整形外科専門医が学校健診内で行うことが理想であるが現実的には困難であるなど、課題は多い。

 実施に当たって、「担任、保健体育の教諭、養護教諭、学校医等に対して、整形外科医等の専門的な立場から、研修等によって助言を得る機会を積極的に設けることが重要」との意見もあり、運動器検診が今後理学療法の専門性を発揮できる場になる可能性は高い。

 

関連サイト:【資料2】個別の健康診断項目についての主な御意見と論点整理(文部科学省)

関連資料:【慶應義塾大学】学校健康診断における運動器検診マニュアル(2016年度実施案)

第4回今後の健康診断の在り方等に関する検討会資料より作成

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