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2014.07.15

精神疾患の病名の見直しを日本精神神経学会が呼びかけ!「障害」から「症」へ

日本精神神経学会は、病名や用語に対してさまざまな訳語が用いられ混乱が起きることのないようにガイドライン(初版)を作成した。このガイドラインは病名・用語はよりわかりやすく患者の理解と納得が得られやすいものであることや、差別意識や不快感を生まない名称であることなどをふまえ検討された。例えば、児童青年期の疾患では病名に障害とつくことは児童や親に大きな衝撃をあたえるため、「障害」を「症」に変えることが提唱された。 

病名検討専門家の中でも賛否両論
 このガイドラインを作成のための連絡会では病名を見直すにあたってdisorder を「障害」とするとdisability の「障害(碍)」と混同 されしかも不可逆的な状態にあるとの誤解 を生じることもあるので病名を「障害」を「症」に変えた方がよいとする意見も少なくなかった。その一方で「症」とすることは過剰診断・過剰治療につながる可能性があるなどの反対の意見もあり児童青年期の疾患と不安症およびその一部の関連疾患に限り「障害」を「症」に変更することに留まった。日本精神神経学会では今後もさらに様々な意見を参考にしながら病名・用語に関して検討を加えていくとしている。

「障害」を「症」に変更するとした病名
言語障害 ⇒ 言語症
注意欠如・多動性障害 ⇒ 注意欠如・多動症
チック障害 ⇒ チック症、
パニック障害 ⇒ パニック症
不安障害 ⇒ 不安症
神経性無食欲症(拒食症) ⇒ 神経性やせ症、
学習障害 ⇒ 学習症
詳細はこちら「DSM‒5 病名・用語翻訳ガイドライン(初版)

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