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2019.06.25
2005年に国内におけるtPA静注療法(静注血栓溶解療法)が承認され、国立循環器病研究センターでは静注血栓溶解療法の治療件数が、2019年5月に通算1000件を突破したことを発表した。
tPA静注療法(静注血栓溶解療法)とは、血栓をtPAの力で溶かして血栓で詰まった脳動脈を再開通させ、脳の組織が決定的に傷む前に十分な脳への血流を戻す治療である。ただし、血栓を融解して血液の流れを再開する際のリスク(副作用)として頭蓋内出血があり、副作用を避けるなどの理由で、現在は原則的に脳梗塞を起こしてから4.5時間までに治療を受けられる患者のみが、適応となっている。
脳の組織が決定的に傷む前に十分な脳への血流を戻す治療法として、非常に効果の高い治療であるが、脳の梗塞発生してから速やかに治療が開始されないければtPA静注療法が行えないことからも、脳梗塞の症状が現れたらすぐに救急車を呼ぶなどの国民への啓発など、早期治療の介入が重要である。
国循での脳梗塞tPA静注療法が1000件を突破― 国内の治療普及を牽引 ―
| プレスリリース | 広報活動 | 国立循環器病研究センター
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