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学会研修会

オフライン(対面)
2025.10.04掲載

運動系機能障害症候群のマネジメント

~MSIコンセプトを用いた腰椎・股関節の運動機能障害の評価と治療~

 Sahrmannは、ヒトを諸要素から構成される一つのシステム「運動系」として捉え、各構成要素がそれぞれ相互作用的に運動に関与しており、その運動によって病理的な異常(病態)が引き起こされるという運動病理学的モデルという考え方を提唱しています。これは普段、習慣的にとっている姿勢(持続姿勢)や繰り返し行っている動作(反復動作)によって神経系、骨格系、筋系に様々な組織適応が引き起こされ、その結果、相対的柔軟性が関節間(例:腰椎VS股関節)や関節内(例:滑りVS転がり)に生じ、あらゆる活動において特定方向へ動きやすい傾向(Directional susceptibility to movement:DSM)を招きます。このDSMによって運動(生理学的な運動や副運動)の頻度は増し、易運動性の発展に貢献することで組織の微小外傷を生じ、最終的には可視的外傷を引き起こすという考え方です。我々理学療法士は、患者さんの姿勢、運動パターン(持続姿勢や反復動作)の分析から制御すべき運動方向つまりDSMを特定し、標準的検査(筋長検査、徒手筋力検査など)からその関与因子(組織適応や相対的柔軟性と硬さ)を明らかにすることで自ずと理学療法の治療方針を立案することができます。
 今回のセミナーでは、MSIコンセプトの根幹である運動病理学的モデルについて説明するとともに、DSMをどのように見出すのか?また見出されたDSMをどのようにマネジメントしていくのか?について皆さんと考えてみたいと思います。

<ZOOMセミナーの主たる概要>
▶MSI コンセプト
・運動系と運動系診断
・病理運動学的モデルと運動病理学的モデル
・Physical Stress Theoryと組織適応、相対的柔軟性と硬さ
・特定方向へ動きやすい傾向(Directional susceptibility to movement:DSM)
▶腰椎、股関節の運動系機能障害症候群の紹介
<実技セミナーの概要>
・姿勢、運動パターンの分析:一次検査と二次検査(姿勢、運動パターンの修正)
・肢位別検査(立位、背臥位、側臥位、腹臥位、四つ這い位、座位)
・標準的検査(MMT、ROMテスト、筋長検査):組織適応、相対的柔軟性と硬さを評価
・運動系診断(腰椎、股関節の運動機能障害症候群)
・マネジメント(DSMを制御、ADL指導、環境因子の調整、エクササイズ)

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研修会詳細

主催
cube seminar
開催日時
Zoomセミナー(概論)2026年1月22日(木) 20:30~22:00
対面セミナー (実技)2026年1月25日(日) 9:00~16:00 (受付:8:45~)
開催地
〒781-8123 高知県高知市高須857-8バイタルフス高知(研修室)
車で来られても、駐車スペースは十分あります.
講師
加藤邦大
費用
Zoomセミナーのみ 3,000円(税込)
対面セミナーのみ 14,000円(税込)     
Zoomセミナー+対面セミナー 11,000円(税込)
*入金後のキャンセルは、受け付けていません 
定員
Zoomセミナー(50名)、対面セミナー(20名)
対象
PT・OT・ST有資格者・その他有資格者
ホームページ
https://cube-seminar.jimdo.com

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cube seminar

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