マニュアルセラピー脊柱股関節膝関節


まず初めに：
本セミナーは米国徒手理学療法協会AAOMPT認定の徒手理学療法フェローシッププログラムMTIの講師を勤めた保坂邦彦によるちょっとラフで楽しい実技特化型のセミナーです。

徒手療法といえば関節面に対して凹凸の法則を用いて制限方向にI〜Ⅳグレードで何回×何セットというようなイメージを持たれる方が多いかと思います。本セミナーでの徒手療法は従来の関節運動学中心の物理的なアプローチというよりは、神経学の側面を踏まえ触り方や反応に重点が置かれています。そして部分的な介入ではなく、全身の繋がりを捉えた徒手療法となっています。最終的には筋膜などを含む幅広いアプローチへと繋がります。今回のセミナーでは各関節の評価・モビリゼーションを中心に、基本的な身体の使い方やハンドリングの仕方などが学べます。


また、徒手療法をより臨床に近い形で学べるように、座学では臨床推論（クリニカルリーズニング）や検査測定に必要な知識についての内容が凝縮されています。臨床推論は、セラピストがなぜそこに痛みがでるのか？病態があるのかそれとも機能障害なのか？どのくらいで復帰できるのか？など論理的に考えるために使われ、リハビリを進める上でとても重要になります。本セミナーを通して、徒手療法を行う上で必要となるレッドフラッグの鑑別や、臨床予想ルール、整形外科テストの使い方などからリスク管理を含めた仮説がしっかり立てられ、急性期や慢性期などフェイズに合わせた適切なアプローチができることを目標としています。


徒手療法に興味がある方、どこからアプローチしてよいか分からない方、脊柱や各関節を触ることに自信がない方、運動療法の効果を更に上げたい方などなど、是非この機会にご参加ください。



【講義·実習内容】

座学
１：ボディメカニクス（評価・介入時の効率的なカラダの使い方）
２：ハンドリングスキル（評価・介入中にクライアントの身体にどう触れるか、どう扱うか）
３：臨床推論（クリニカル・リーズニング）とは何か？
４：検査測定に必要な基礎知識（臨床予想ルール、整形外科テストの使い方に関する基礎知識）
５：徒手療法のトリセツ

実技
１：腰椎（生理学運動の評価、モビリゼーション）
評価：屈曲、伸展、側屈
モビリゼーション

２：胸椎（立位での評価、モビリゼーション）
評価：タッピング
モビリゼーション
-オシレーション（胸頸・胸腰移行部）座位
-オシレーション（胸腰移行部）伏臥位

３: 仙腸関節（関節副運動の評価、モビリゼーション）
評価：背臥位、腹臥位でのA-Pグライド
モビリゼーション
-ハーモニックテクニック（腹臥位）

４：股関節（関節副運動・生理学運動の評価、モビリゼーション）
評価：股関節（SLR、屈曲、内旋、外旋）
-股関節モビリゼーション：ハーモニックテクニック（背臥位）
-股関節マニピュレーション（背臥位）

５：膝関節
-膝関節モビリゼーション（座位）

６：デモンストレーション/グループアクティビティー/ディスカッション


土曜
8:40-09:00 受付
09:00-12:00 イントロ＆座学（コンポーネントテクニック、ボディーメカニクス、臨床推論：クリニカル・リーズニング）
12:00-13:00 腰椎（触診、レッドフラッグスクリーンも含む）
13:00:-13:45 ランチ
13:45-15:00整形外科テスト
15:00-17:00 胸椎

日曜
8:40-9:00 受付
9:00-12:00 土曜日の内容の質問＆徒手療法のトリセツ：神経系から考える
11:00-13:00 腰椎・胸椎復習
13:00-13:45 ランチ
13:45-15:00 股関節、仙腸関節、膝関節
15:00-17:00 デモンストレーション

【講師】
保坂邦彦
・カリフォルニア州認定理学療法士
・アメリカ整形外科徒手認定フェロー（FAAOMPT）
・全米公認アスレチックトレーナーズ協会認定アスレチックトレーナー（ANTA -ATC）

【キャンセルポリシー】
空きがある場合、その後に開催される同セミナーへの移動とさせて頂きます。直前キャンセルや返金などの事務手続きにおけるトラブルを避ける為、キャンセルは受け付けておりませんので、ご了承の上、ご応募ください。