このたび、西川整形リハビリテーション研究会では「発育期腰椎分離症」をテーマにセミナーを開催いたします。

臨床でも多くみられるこの疾患ですが、治療法や特にリハビリテーションに関しては、まだまだ発展途上の部分が多いのが現状です。
今回のセミナーでは、私たちの研究で明らかになった新しい知見や、実際のリハビリの工夫をお伝えしながら、皆さんと一緒に考え、ディスカッションできればと思っています。





セミナー内容

前半（杉浦 史郎・西川整形外科）
　発育期腰椎分離症の病態や見つけるための評価のポイント、そして最近の研究成果をご紹介します。

後半（高田 彰人・西川整形外科 理学療法士）
　骨癒合を妨げないように硬性コルセットを用いながら行うリハビリの実践例や、再発を防ぐためのアスレチックリハビリテーションの工夫をご紹介し、当院での治療成績もお伝えします。

セミナーのポイント

臨床ですぐに役立つ内容を中心に構成

発育期腰椎分離症の理解からスポーツ復帰までの流れをカバー

最新の知見を共有しながら、参加者の皆さんと意見交換

スポーツ腰部障害の臨床に携わる方には特におすすめの内容です。ぜひお気軽にご参加ください！





講師：杉浦史郎先生

＜講師略歴＞

平成10年3月 藤リハビリテーション学院卒業 平成10年 4月 医療法人社団 健陽会 西川整形外科 入職

平成26年4月 千葉大学大学院医学研究院 環境生命医学（旧解剖学）修士過程入学

平成28年3月 千葉大学大学院医学研究院 環境生命医学（旧解剖学）修士過程終了

平成28年4月 千葉大学大学院医学研究院 整形外科学 博士課程入学

令和元年9月 千葉大学大学院医学研究院 整形外科学 博士課程修了（早期修了）

免許及び資格：理学療法士、博士（医学）、専門理学療法士（運動器）

役職、職位：西川整形外科 リハビリテーション部 部長

千葉大学大学院医学研究院 環境生命医学 非常勤講師

福島県立医科大学　博士研究員

その他、著書、論文多数執筆



【英語論文】（一部抜粋）

1. Sugiura S et al.Characteristics of low back pain in adolescent patients with early-stage spondylolysis evaluated using a detailed visual analogue scale. Spine. 2015 Jan 1;40(1): E29-34.

2. Sugiura S et al. Histological assessment of a septum in the first dorsal compartment: a fresh cadaver study. Jornal of Hand Surgery (European Volume). 2019 Oct;44(8):805-809.

3. Sugiura S et al. Utility of Physical Examination Findings for Predicting Low-Back Pain in Adolescent Patients with Early-Stage Spondylolysis: A Retrospective Comparative Cohort Study. Spine Surg Relat Res. 2021 Mar 25;3(1):67-70.

4. Sugiura S et al. Safety and efficacy of aggressive exercise therapy for patients with unilateral early-stage spondylolysis: A retrospective comparative cohort study. Journal of Bodywork and Movement Therapies. 2023.

5. Sugiura S et al. Low back pain characteristics in adolescent patients with early-stage spondylolysis: A prospective study. European Spine Journal.2024



【著書】(共著)

1. ＰＴ臨床ポケット・カード：メジカルビュー社

2. 頭頚部・体幹のスポーツ外傷：発育期骨端輪損傷（後方終板障害）：メジカルビュー社

3. 極めるアスリートの腰痛 100％を超える復帰：椎体終板変性Modic Type1 change、発育期腰椎分離症：文光堂

4. 脊柱理学療法マネジメント：発育期腰椎分離症：メジカルビュー社

5. 運動器スポーツ外傷・障害の保存療法　体幹、腰椎椎体終板変性: 南江堂

6. フルカラーでやさしくわかる！腰痛の理学療法：日本医事新報社（責任著者）









講師：高田彰人先生

＜講師略歴＞

平成22年3月 千葉・柏リハビリテーション学院卒業

平成22年4月 医療法人社団 健陽会 西川整形外科 入職

トレーナー帯同歴

2010-2013　茨城県立取手松陽高等学校 男子バスケットボール部

2014-2018　茨城県立取手第二高等学校 男子バスケットボール部

2011-現在　茨城県少年男子チーム（和歌山国体優勝、長崎国体準優勝、茨城国体3位）

2019-現在　土浦日本大学高等学校男子バスケットボール部

2021　　　 東京オリンピック2020選手村理学療法スタッフ

免許及び資格：理学療法士、認定理学療法士（スポーツ理学療法）、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー、日本コアコンディショニング協会マスタートレーナー、NASM認定コレクティブエクササイズスペシャリスト、SMARTストレッチリリースインストラクター

役職、職位：西川整形外科 リハビリテーション部 主任



【国内論文】

1. 日本臨床スポーツ医学会誌　Vol26,No1,2018

バスケットボール選手における足関節捻挫予防のための動的バランストレーニングの効果

2. 日本整形外科スポーツ医学会雑誌　Vol38,No1,2018

大腿部前面痛を主訴とする大腿骨疲労骨折と肉ばなれの鑑別に有用な臨床情報

3. 日本整形外科スポーツ医学会雑誌　Vol39,No1,2019

学校における運動器検診から発育期腰椎分離症の診断に至った一例

4. 日本整形外科スポーツ医学会雑誌　Vol39,No2,2019

Pole sit-up test と関連する身体機能因子の検討

5. 日本臨床スポーツ医学会誌　Vol27,No3,2019

高校バスケットボール選手における腰痛発生因子の前向き調査　-体幹機能に着目して-

6. 日本臨床スポーツ医学会誌　Vol28,No3,2020

高校バスケットボール選手の腰痛予防における不安定面でのコアトレーニングの効果

7. 日本臨床スポーツ医学会誌　Vol29,No1,2021

Pole sit−up testと新体力テストとの関係性



【著書】(共著)

1. Core Conditioning Journal Vol65,No2,2018. 発育期腰椎分離症に対するコアコンディショニングの実践

2. Core Conditioning Journal Vol68,No8,2018. ストレッチポールを活用した新たな評価方法の研究

3. 極めるアスリートの腰痛 100％を超える復帰：文光堂

4. 脊柱理学療法マネジメント：メジカルビュー社