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学会研修会

New オンライン(WEB)
2025.11.25掲載

【オンライン開催】肩関節の解剖/生理/運動学

姿勢/動作分析に活かすためにオンラインで学び直す解剖/生理/運動学の第六弾「肩関節」

皆様は、肩関節が動くとき、上腕骨と肩甲骨は 2:1 の割合で動くということをご存じでしょうか。これは 1960 年代に報告されて以来、長年にわたり広く受け入れられてきた知見です。
しかし、その後の研究では、上腕骨と肩甲骨の運動の割合は必ずしも 2:1 ではないという報告が相次いでいます。これは、運動解析の手法や計測機器の精度が向上したことで、より正確に肩甲骨の動きを捉えられるようになったためと考えられます。

ここで重要なのは、長年「当たり前」と信じられてきたことが、実はそうではなかったという点です。
同じ現象を観察していても、新たな知見が得られることがある。これは、現在の肩関節研究にも通じることであり、私たち自身が「当たり前」と思い込んでいることが、本当に正しいのかを見つめ直す姿勢が大切なのではないでしょうか。

こんにちは。弓永久哲です。

肩関節の問題は、臨床で非常によく遭遇するものです。しかし肩関節への介入には、解剖学的、生理学的な知識に加え、運動学的な理解が欠かせません。
肩関節は肩甲上腕関節だけでなく、胸鎖関節、肩鎖関節といった複数の関節で構成され、さらに肩甲胸郭関節や第 2 肩関節といった機能的関節を持つ、非常に特徴的な構造をしています。
加えて、胸肋関節・肋椎関節・椎間関節など胸郭や脊柱の可動性にも深く影響を受け、他の関節とは一味違う複雑さを持っています。
このため肩関節を理解するには、上部体幹を中心とした幅広い解剖学・運動学の知識が不可欠であり、さらに足関節・膝関節・股関節といった下肢のアライメントも肩関節の運動性に影響するため、全身のアセスメントが必要となります。

今回のセミナーでは、まず肩関節を構成する骨の形状と生理学的特徴を確認し、運動学的視点から肩関節の運動を整理していきます。
さらに、肩関節の局所的な運動だけでなく、歩行や立ち上がりといった全身運動に肩関節がどのように関与しているか、そして全身運動が肩関節にどのような影響を与えるかを考察していきます。
肩関節と全身運動の相互関係を理解し、肩関節の「不思議」を皆様と一緒に深めていければと思います。

「見る技術」「考える技術」「触る技術」は、身体治療者にとって欠かせない 3つの要素です。
このオンラインセミナーでは、人体の動きをより深く理解するため、これまで脊柱、骨盤、股関節、膝関節、足関節・足部といった部位について、解剖学・生理学・運動学の観点からお伝えしてまいりました。
今回から上肢に進みます。

肩関節も、視点を変えることで、その理解が変わるのではないでしょうか。
皆様のご参加をお待ちしております。

弓永久哲

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研修会詳細

主催
Conditioning Room-S
開催日時
2025年12月19日(金)21:00-22:30
視聴・
支払方法
講師
弓永 久哲先生 / 関西医療学園専門学校 臨床教育部長
費用
講義+資料:2,500円
講義+資料+アーカイブ1週間:3,000円
定員
60名
対象
クライアントに関わる全ての職種
ホームページ
https://peatix.com/event/4699256

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