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上肢・下肢の片側・両側の同時運動を神経制御から読み解く
ー高齢者・脳卒中リハに活かす運動戦略ー
日常生活の多くの動作は、左右・上下肢の協調運動によって成り立っています。たとえば歩行や物の持ち上げには、対称(同位相)や非対称(逆位相)、あるいは一側・両側といった多様な運動パターンを瞬時に切り替える能力が求められます。これらの精緻な協調運動は、脳・脊髄・末梢神経による複雑な制御システムによって支えられており、リハビリテーションにおいては、この「神経制御の仕組み」を理解した上での介入が不可欠です。
特に「同位相(同じ方向への動き)」と「逆位相(左右で逆の動き)」の違いや、左右異なる運動による両手干渉効果に着目します。一般的に、左右の手足を同じ方向に動かす同位相運動に比べ、互い違いに動かす逆位相運動は、神経的な難易度が高いとされています。
こうした難易度を確認しながら、あえて「難しい複雑な運動課題」を取り入れる臨床的意義を紐解きます。高齢者や脳卒中後遺症の方に対し、高難度の両側同時活動や逆位相運動を導入することには、潜在的な神経回路の賦活化、パターン化した運動からの脱却、そして日常生活の多様な環境変化への適応力を高め、学習効果を他の動作へ汎化させるという狙いがあります。
本セミナーでは、神経科学に基づいた戦略の視点を持ち、臨床での観察力と介入力をアップデートするための「物差し(視点)」を共有することで、セラピストとしての思考の深化を目指します。
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