脳卒中リハにおける重要な要素として“脳のシステム”があります。
脳は単一部位だけで機能しているのではなく、このシステムが非常に重要な役割を担います。しかし実際の臨床ではどうでしょうか。実際の患者様の症状に悩むことが多いかと思います
本セミナーでは、脳画像を手がかりに神経回路を読み解き、解剖学的な基礎知識を臨床応用へつなげる方法を学びます。

〈抄録〉
脳はいろいろな部位同士が神経線維で結ばれてシステムを形成し、有機的に働くようになっています。神経回路の直接的損傷や浮腫などによる圧排によって脳のシステムは機能障害に陥り、様々な病態を呈します。その現象だけをみてアプローチを考えるのか、脳画像も参考にしながらその現象の持つ意味を考え、合理的な戦略を考えるのか、私は後者が好ましいと考えています。脳画像をみるためにはそれらの神経回路を含んだ解剖学的知識が必要ですが、基本的なところを押さえればよいのです。それをどのように臨床応用していくのか考えましょう。

１．脳の基本構造と脳画像のみかた　10/29
２．視床を知れば脳が分かる　11/5
３．脳システムの障害と脳画像　11/19
４．脳画像から考える学習の可能性　11/26
５．脳画像から考えるリハ戦略①　12/10
６．脳画像から考えるリハ戦略②　12/17