
厚生労働省は、介護現場向けに感染防止策に関する研修プログラム・教材を作成、オンライン上で学ぶことができる「研修教材サイト」を公開。同省は事務連絡にて、都道府県の関係者に周知した。
厚生労働省は、「職員向け」と「管理者・感染対策教育者向け」それぞれを対象としてサイトを準備。施設系、通所系、訪問系とサービス種別毎にプログラムを構成し、感染症の基礎から感染発生時の対応まで幅広く学ぶことができるコンテンツを提供している。
研修教材は、「職員向け」「管理者向け」ともに、アカウント登録後に利用ができる。
各プログラム10分程度の動画で学ぶことができ、学習後の理解度確認テストや、その解説もダウンロード可能となっている。
現在、「介護サービス提供の場で行う感染対策」 「標準予防策と感染経路別予防策」「感染拡大防止のための職員の健康管理」など10プログラムを公開。今後は、管理者・感染対策教育担当者向けプログラムについても順次掲載していくことが予定されている。
政府が実施した
クラスター分析に関する報告の中でも、各施設にて施設内感染対策のガイドラインの作成・徹底が重要との見解が示された。そのような中、日々の業務に追われる介護現場としては、感染対策の研修用ツールの作成や研修カリキュラムのシステムの構築にコストを掛けず利用できることは、一つの助けとなる。
先日、厚生労働省が公開した「
介護現場における感染対策の手引き」と共に、介護現場での感染対策の取り組みがより一層図られることが期待される。
引用:
■ 介護保険最新情報vol.888(WAM NET)
■ 介護保険最新情報vol.891(WAM NET)