「健康長寿を延そうプロジェクトin関西」というコンソーシアムがコナミスポーツ等がメンバーとなり平成22年経済産業省 医療・介護周辺サービス産業創出調査事業の一環として、いわゆる“リハビリ難民”の受け皿を民間フィットネスが担おうという事業が検討されています。
このコンソーシアムの代表団体は全国でフィットネスクラブ施設を運営している株式会社コナミスポーツ&ライフ(東京・品川区)となてり、“リハビリ難民”の受け皿となりうる「維持期リハビリ」支援サービスや、健康な高齢者を対象とした介護予防・健康増進サービスの事業展開を検討しています。なお、この取り組みでは医療・介護機関と民間フィットネスジムとの連携にIT技術を活用して疾病の情報共有や医師がフィットネスのプログラム進行状況を把握できるようなシステム導入も同時に検討しています。
11月12日、「健康寿命を延ばそうプロジェクト in 関西」について山王リハビリ・クリニック(PT-OT-ST.NET代表友清直樹ら)がヒアリング調査を受けました。ヒアリングでは、主として、患者さんが維持期リハビリ施設からフィットネスクラブに移ってリハビリを続けることを想定した場合の懸念点や期待する点などを尋ねられました。
医療・介護機関と連携した介護予防・健康増進サービスへ積極的な取り組みは歓迎すべきことですが、一方で、本来医療保険でリハビリが提供されるべき部分についてまで民間に委ねることは望ましくなく、医療・介護と民間との役割をきちんと線引きすることが重要です。
また、私たち理学療法士等にとっては、将来的にその職域が、医療・介護施設にとどまらず、フィットネスジムなどのヘルスケアの分野でも活躍する場面が増え、職域が拡大することは期待したいところです。本プロジェクトについては京都にある病院とフィットネスがモデル事業として実施する予定です。
「健康寿命を伸ばそうプロジェクトIN関西」
(経済産業省「医療介護関連分野における規制改革・産業創出研究事業」外部リンクへ
経済産業省の「医療・介護周辺サービス産業創出調査事業」に採択
~ITを活用して介護予防の浸透、リハビリ難民の解消を目指す~
株式会社コナミスポーツ&ライフ外部リンク