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2019.11.22

【動画】「日本のリハビリを中国で届けたい」張超さん インタビュー


2012年に脳出血となった張超さん。中国でリハビリテーションを受けた後に、日本で川平法を受け、日本の高い技術と献身的なリハビリテーション、大きな治療効果を身をもって経験することになりました。

中国には脳卒中でリハビリテーションを必要としている方が沢山いるからこそ、なんとか、その日本のリハビリテーションを届けたい。そのために、日本でお世話になったリハビリテーション関係者の協力を得て、中国で自費でのリハビリ施設を立ち上げた張超さん。

今回、張超さんが脳卒中になってから自費リハビリ施設の設立に至るまで、体験談などお話を伺いました。



脳卒中に倒れ、日本のリハビリテーションを知る。

脳卒中を発症した時には、中国で入院して6ヶ月間リハビリテーションを受けました。その時は、みんな発症してから6ヶ月間が回復が良い時期と言われていました。

そして、6ヶ月が経った時、中国の医師から「療法士たちからみると、もう限界(それ以上は良くならない)」と言われました。当時、私は歩くスピードは遅いし、10mを歩くのに40秒以上はかかりました。杖もないし、装具もないし、ぶん回しで歩いて。2歳の娘の方が私より歩くスピードが速いくらい。そんな身体なので、仕事復帰もできない状態でした。

その後、友達から日本の川平法についての本とNHKで取り上げられた時のビデオを貰いました。川平法は6ヶ月以降も良くなる方法だったので、「早く川平法を受けに日本に行きたい」と思いました。

だけど、川平先生がどこに居るのか、連絡方法もわからない。なので、ビデオを何回も観て、霧島病院(鹿児島大学病院霧島リハビリテーションセンター)にいるかもしれないと思い、手紙を書きました。私はラッキーでした。川平先生に手紙が届き、メールで連絡が取れるようになり、「2013年7月に診察に来てください」と連絡を貰いました。あの時は興奮しました。




治療の効果を実感

日本でリハビリテーションを受けるようになり、6ヶ月以降であっても家族にも変化が分かるくらい状態が良くなってきました。その時の動画がこれです。左側が霧島病院に初めて入院した時の動画、右側が3回目の入院が終わり、退院する前に撮った映像です。



入院中には、私の状態を見て「いま中国で行われているリハビリテーションは、30年前の日本の状態だ」と言われたこともあります。私は中国で一生懸命リハビリを頑張ってきたのにショックでした。

私と同じ脳卒中の患者さんが中国には3000万人以上います。脳卒中の発症率も世界No1といわれています。私も入っている脳卒中患者のグループには若い方達もいますが、私の回復する姿を見て「日本のリハビリテーションを受けたい」と思っている方もいます。しかし、費用や外国の治療を受けるという面からも難しいのが現状です。

だから私は、まず自分ができることを考えて、ネット上に情報を発信することから始めました。その中で、「川平法は張超に対して効果があったのではないか、他の患者でも効果があるのか」「ネット上の情報だけでは判断できない」という声もあって、皆が体験する場が大事だと思うようになりました。

川平先生には中国で講演に回ってもらいましたが、中国の医療体制の変化は遅いこともあったので、私のイメージで、日本のリハビリテーションを受けられる施設を中国に自分で作ろうと思い、2017年5月に施設を立ち上げました。


友康のリハビリテーション施設とは

立ち上げ当初は、日本人のセラピスト2名体制で始めました。利益は問わずに、この方法(川平法)は6ヶ月以降も効果があると証明、提示したいという思いから運営していました。

中国の保険制度に入ると私のイメージするリハビリテーションは提供できないと思い、今は保険外(自費)でやっています。4週間集中でリハビリテーションを受けるプログラムとして、患者さんは近くのホテルに泊まります。

今は日本人の理学療法士は3名ですが、来年はプラス2名の採用を考えています。

場所は浙江省台州市にある、ホテルの最上階になります。リハビリ中には窓から外の青空を見て、気持ちよく治療を受けてもらいたいと思っています。中国には昼寝をする習慣があるので、お昼寝部屋もあります(笑)



日本人のセラピストが中国で働くことについて



患者さんは中国語しか話せないので、リハビリテーションを行う時には通訳が必ず1名付きます。患者さん、セラピスト、通訳の3名で一緒に治療を進める体制となっています。

私は、地方の役所とも相談をしながら事業を進めていますが、今は医療機関ではないこともあり資格の面でも問題はありません。中国では高齢化が問題となっていることもあり、政府も支援してくれています。

海外で働くにあたり、保険のことが心配な方も多いと思います。私は日本法人を設立していますので、日本企業で勤めている時と同様の社会保障が得られ、安心して働けるように体制を整備しています。

もちろん、給与面は日本で働くより高いです。年4回、日本と中国の往復交通費、マンション代も会社負担です。


今後の展望

日本のセラピストの方達は本当に献身的で、感謝されています。いずれは、中国の方達への教育のことにも取り組んでいきたいと考えています。

今後は、患者さんを良くしようと熱心に取り組んでいただける方達と共に、中国全土でリハビリテーションの質が向上されるように、活動を広げることができればと思っています。

その為にも、日本人のセラピストの方々には力を貸して頂きたいです。ぜひ、興味があれば連絡をください。時々、日本にも来ていますので興味をお持ちの皆さんとお会いできれば嬉しいです。

私は、日本との縁を大切に、今は”ありがとう”の気持ちを持って、引き続き仕事をやりたいと思っています。友康に興味がある方はチャンスを共にして、一緒に仕事をしましょう。

今日はありがとうございました。



張超さんの施設で働くことに興味を持った方、ご質問がある方は下記へご連絡ください。
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E-Mail:yhsch_m@kza.biglobe.ne.jp
*メール表題に友康㈱と悠康健康管理有限公司の詳細が知りたいと明記ください
*必ず本文にPT-OT-ST.NETを見たとお伝えください
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<友康就職説明会のご案内>
友康の創業者である張超さんが、12/3に来日され、渋谷のラボにて就職説明会を開催されることになりました。希望者には説明会後にも個別に面談も可能です。興味関心のある方、どなたでもご参加ください。

日時:12月5日 木曜日 18:30〜19:30
場所:促通反復療法研究所
   川平先端リハラボ(渋谷区神南1-12-10カルチャーワークス3F)
対象:理学療法士 作業療法士
参加費:無料
申込み:連絡先  undourensa★gmail.com (★→@に変更)

インタビュー/山本はるか 友清直樹

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