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2020.08.27

【動画】デイサービスで実践する遠隔リハビリ「離れていても繋がり続ける」リハビリコンパス佐藤さんインタビュー

新型コロナウイルスの感染拡大に伴いデイサービスでも利用が自粛される中、埼玉県にある事業所リハビリコンパスは、アプリ「ケアコチ」を活用して、いち早く遠隔リハビリテーションに取り組まれました。

今回、「ケアコチ」で遠隔リハビリを実践した様子や課題などについて、リハビリコンパスの佐藤さんに、お話を伺いました。



<佐藤さん>
リハビリコンパスでデイサービスの統括リーダーを担っています、理学療法士の佐藤斎と申します。今日は、ケアコチを実際に活用していただいた古川さんと一緒にお話ができればと思います。今日はよろしくお願いします。

ーー デイサービスには新型コロナウイルスによってどのような影響がありましたか。

世界で初めて直面する環境の中、利用者さん、ご家族、従業員、みなさんに不安が蔓延している状況でした。また、緊急事態宣言も出るなか「本当にデイサービスに通うことは安全なのか?」など心配もあり、ご利用を躊躇される方、お休みをされる方も多くいました。

ーー コロナ禍でもサービスを提供し続ける上で、どのような点がデイサービスとして重要と考えますか。

デイサービスは、運動や介護など " 直接的な繋がり " が1つの魅力です。しかし、コロナ禍ではそれが途絶えてしまう可能性が考えられました。

デイサービスの良さのひとつとして、一人で運動するのではなくて、同じ境遇の方々が一緒に支え合いながら、また刺激し合いながら運動を行える環境が挙げられます。病気や障害から一旦切り離されて新たに縁が繋がり、お話が出来る、そして、「自分は一人ではない」と感じられる場所であることは大切だと思っています。

そこで、なんとか遠隔ツールやテクノロジーを使いながら繋がりを途絶えさせない、間接的でも良いから「コンパスに所属している、切り離されていない」と繋がりが感じられる環境が必要ではないかと考えました。



ーー リハビリコンパスでは「ケアコチ」を使って、どのように遠隔リハビリを実践されましたか。

iPadを使って、私が運動指導している映像や、デイサービスで普段やっているグループ体操の動画などを自宅にいる方々へ提供して、ご本人や家族に観ていただきながら運動を行なっています。

ケアコチが良いのは、一方通行として運動の映像を発信するだけでなく、実際に運動した様子が返ってきて、その映像に顔見知りの私からアドバイスをすることで、離れた場所に居ても双方向で交流が持てることです。デイサービスに来てもらって、運動を直接指導しているような環境が再現できているように思います。

ーー 実際に「ケアコチ」を利用してみて如何でしたか。

普段、自宅での自主トレに積極的でない方でも「佐藤さんやったよ!見て!」とデイサービスに来たときに言ってくださったりと、運動指導などが映像により伝わりやすいため持続性も得られて、運動へのモチベーション向上にも繋がっているように感じます。

ただ、身体の状態をしっかり把握するという観点では、ご家族の動画の撮り方など遠隔地にいる協力者の質も向上していかなければいけません。

今回のケアコチについても、最初の1投稿に至るまでは非常に時間も掛かりました。 遠隔リハビリは可能性が大きい一方で、リモート環境の導入、そして運用していく上でまだまだ壁は高いように感じています。

今後も、ケアコチの様な遠隔リハビリのツールの活用が拡がり、離れていても繋がりがある環境が整ってくると良いと思います。


【本件の問い合わせ先】
合同会社リハビリコンパス
http://compass100.jp

株式会社エクサウィザーズ
https://exawizards.com

株式会社エクサウィザーズ ケアコチ運営事務局
info@carecoaching.jp



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