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2015.11.21
ロボット技術を搭載した歩行車が介護保険レンタルの適応へ
厚労省の「介護保険福祉用具・在宅改修評価検討会」は、来年4月からロボット技術を搭載した歩行器を介護保険レンタルの適応とすることで合意した。今回認められることになった歩行器は、歩行バランスの悪い疾患や歩行時に止まりにくい疾患の人、坂道など生活環境により歩行器が使えなかった人が利用対象とされている。オートアシスト機能で下り坂でも一定のスピードを維持できるなど高い安全性を確保していることが評価された。
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この他、「薬剤管理」「見守り」「コミュニケーション」などのロボットも保険適用の要望があったが、「時期尚早」「介護保険の枠組みを超える」などの評価でいずれも適応は見送りとなっている。今年2月に決定した政府の「介護分野におけるロボット新戦略」で、介護ロボットを介護現場に普及させ、業務の効率化・省力化を図っていくため、「介護ロボットの技術革新に柔軟に対応し、在宅介護の負担軽減に迅速に対応できるよう、介護保険制度の種目検討について弾力化を図る」との方針が明記された。これに合わせ、介護保険の給付対象となる福祉用具・住宅改修の種目の見直しのプロセスも、従来の「3年に1度」から「1年に1度」に見直す案が了承されている。
関連資料:平成27年度第1回介護保険福祉用具・住宅改修評価検討会に関する資料(厚生労働省)
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