平成24年診療報酬改定

インフォメーション


平成24年診療報酬改定の答申が出ました。

平成24年度診療報酬改定の情報【省令、告示】(それらに関連する通知、事務連絡を含む。】3月5日

中医協総会資料はこちら (中医協総会 第221回)
厚生労働省 平成24年診療報酬改定のページはこちら
■リハビリテーションに関わる主な改定内容概要はこちら


答申が出ました。平成24年診療報酬改定のリハビリ充実内容

平成24年度診療報酬改定の答申が2012年2月10日(金)中医協総会にて示されました。リハビリテーションに関わる主な内容を整理しました。

亜急性期入院医療管理料の見直し
・?回復期リハビリテーション病棟入院料の新たな評価
早期リハビリテーションの評価
外来リハビリテーションの評価(外来リハビリテーション診療料)
訪問リハビリテーション中の急性増悪への対応
準的算定日数を超え(13単位枠)運動器・脳血管リハは原則次回改定まで
標準的算定日数を超えて、状態の改 善が判断されない場合の脳血管リハ及び運動器リハ評価引き下げ
医療リハビリから介護リハビリへ(併用期間は2ヶ月へ延長 2ヶ月目は7単位まで)

 

平成24年度診療報酬改定のリハビリテーション充実内容
(1)患者がより充実したリハビリテーションを行えるよう、回復期リハビリテ ーション病棟入院料について、より充実した体制で、より医学的処置の必要 のある患者や重症な患者を受け入れ、状態改善や在宅復帰を十分行っている 場合の評価を新設する。


(2)発症後数日以内より開始するリハビリテーションは在院日数の短縮や ADL の改善に効果があるが、現在、早期リハビリテーションの評価は 30 日間一 律となっているため、より早期からのリハビリテーションについてさらなる 評価を行い、それ以降について評価を見直す。

(3)外来でのリハビリテーションにおいて、現在は毎回医師の診察が必要とな っているが、状態が安定している場合等、医学的に毎回医師の診察を必要と しない患者が含まれているため、リハビリテーションスタッフが毎回十分な 観察を行い、直ちに医師の診察が可能な体制をとりつつ、カンファレンス等 でリハビリテーションの効果や進捗状況を確認している場合に限り、外来リハビリテーションを医師の 包括的な指示の下にリハビリテーションを提供できるよう、評価体系の見直 しを行う。

(4)訪問リハビリテーションを実施している患者について、急性増悪等のため 一時的に ADL が低下した場合、早期に短期間の頻回リハビリテーションを行 うことで改善が見込まれるため、訪問リハビリテーションを実施している患者に対して一時的に集中的な訪問リハビリテーション を実施可能とするよう要件を変更する。

(5)急性期、回復期リハビリテーションは主に医療保険、維持期リハビリテー ションは主に介護保険、という医療と介護の役割分担を勘案し、標準的算定 日数を超えており、状態の改善が期待できると医学的に判断されない場合の 脳血管疾患等リハビリテーション、運動器リハビリテーションについて、評 価の見直しを行う。なお、要介護等認定者に対するこれらのリハビリテーションは原則次回改定までとするが、次回改定時に介護サービスにおけるリハ ビリテーションの充実状況等を確認する。

(6)医療保険のリハビリテーションから介護保険のリハビリテーションへの円 滑な移行を促進するため、介護保険のリハビリテーションへ移行後に医療保 険の疾患別リハビリテーションを算定できる期間を、現在の 1 か月間から 2 か月間に延長する。また、介護保険のリハビリテーションへ移行した後に医療保険の疾患別 リハビリテーションを算定している期間中は適宜、介護保険への移行に向 けた計画を策定することとし、医療保険の疾患別リハビリテーションの算 定可能単位数を逓減制とする。

 

 


個別改定項目について

診療報酬改定に関する内容

個別改定項目(その1)(一括)中医協総会(平成24年1月27日)資料
維持期リハビリテーションの評価見直し(疾患別リハビリの13単位対象患者は点数引き下げ)
リハビリテーションの医療から介護への円滑な移行
(介護保険リハビリに移行後に医療リハビリ2月間併用可能、但し2ヶ月目は7単位まで)
亜急性期入院医療管理料の見直し

個別改定項目(その2)(一括)中医協総会(平成24年1月30日)
・?回復期リハビリテーション病棟入院料の新たな評価
早期リハビリテーションの評価
外来リハビリテーションの評価(外来リハビリテーション診療料)
訪問リハビリテーション中の急性増悪への対応
準的算定日数を超え(13単位枠)運動器・脳血管リハは原則次回改定まで
標準的算定日数を超えて、状態の改 善が判断されない場合の脳血管リハ及び運動器リハ評価引き下げ

個別改定項目(その3)(一括)中医協総会(平成24年2月1日)
維持期リハビリテーションの評価見直し(疾患別リハビリの13単位対象患者は点数引き下げ)
標準的算定日数を超えて、状態の改 善が判断されない場合の脳血管リハ及び運動器リハ評価引き下げ
医療リハビリから介護リハビリへ(併用期間は2ヶ月へ延長 2ヶ月目は7単位まで)


準備中

平成24年度診療報酬改訂の情報整理について準備中です。介護報酬改訂の諮問が出ているため介護報酬改訂の情報整理を優先して進めています。診療報酬改訂の答申は2月上旬の中医協で示されるとしています。現在のところ明確な日付は示されておりません。

 


中医協資料・調査結果・医療経済・社会保障

わが国の医療についての基本資料 (中医協資料 平成23年6月22日)
医療費動向 (中医協資料 平成23年10月5日)
高齢者の住まいと地域包括ケアの連携推進について (厚生労働省老健局高齢者支援課)

主な施設基準の届出状況等 (?中医協資料 平成23年10月5日)
主な選定療養に係る報告状況(中医協 平成23年10月5日)
がん対策について(中医協 平成23年10月26日)
病院勤務医の負担軽減の状況調査 結果概要(栄養サポートチーム、呼吸ケアチーム など)(中医協 平成23年10月26日)

回復期リハビリテーションにおける質の評価結果概要(速報)(案) (中医協平成23年10月26日)
がん患者リハビリテー ションの創設など結果概要(速報)(案) (中医協平成23年10月26日)
在宅医療の実施状況と医療と介護の連携状況 結果概要 (中医協平成23年10月26日)

第18回医療経済実態調査(医療機関等調査)報告 (中医協平成23年11月2日)

第18回医療経済実態調査 結果報告に関する分析 (中医協平成23年11月18日)
第18回医療経済実態調査(医療機関等調査)結果報告に対する見解 (中医協平成23年11月18日)
賃金・物価指数を大きく下回ってきた診療報酬改定指数 (中医協平成23年11月30日)
医療に関する国民意識調査 (中医協 23年11月30日)

次期診療報酬改定について (中医協 23年11月30日)
社会保障改革の実現に向けたスケジュール 2025年に向けて

平成24年度診療報酬改定の基本方針(中医協平成23年12月2日)
これまでの宿題事項について (中医協平成23年12月14日)

医療連携について (中医協平成23年12月2日)

外来医療について (その2:外来医療/他医療機関受診、複数科受診等)(中医協平成23年11月30日)
在宅医療について (中医協平成23年11月9日)
訪問看護について (中医協平成23年11月11日)

チーム医療について (P63?)(中医協平成23年12月2日)

リハビリテーションの標準的算定日数 に関する関係団体への聞き取り調査 (中医協平成23年2月2日)
医療介護の連携について(リハビリテーション) (中医協平成23年2月2日)
医療介護の連携(その3) (中医協平成23年2月2日)
医療介護の連携について3 (退院調整)(中医協平成23年2月2日)
退院調整(医療介護連携) (中医協平成23年2月2日)
リハビリテーションについて (P142?)(中医協平成23年12月2日)
回復期リハビリテーション病棟について(P144?)(中医協平成23年12月2日)
早期リハビリテーションについて (P159?)(中医協平成23年12月2日)
リハビリテーションにおける 医師の診察について (166?)(中医協平成23年12月2日)
医療と介護の円滑な移行について (P174? )?(中医協平成23年12月2日)

 

平成 24 年度診療報酬改定に関する 1 号側(支払側)の意見(中医協平成23年12月21日)
国民が望み納得できる、安心・安全で良質な医療を安定的に提供するための平成24年度診療報酬改定に関する二号(診療側)委員の意見(中医協平成23年12月21日)

平成 24 年度診療報酬改定に係るこれまでの議論の整理(案 (平成24年1月13日)

厚生労働大臣から中央社会保険医療協議会への諮問書 (平成24年1月18日)


はじめに

2月1日の中医協総会で短冊と付帯意見が確定されました。いよいよ次回総会(2月上旬予定)で診療報酬改定に関する答申案(点数)が発表されます。既に介護保険制度改定では1月25日に介護報酬改定の諮問(案)出ました。リハビリが重要視された改定にも関わらず非常に厳しい内容でした。診療報酬(本体)はプラス改定とされていますが、リハビリテーションについては全体の医療に対する比率が大きく増えていることを指摘されるなど、診療報酬改定の評価の内容については具体的な点数が出るまではわからない状況となっています。

今年は医療保険と介護保険の同時改定であり、現場は4月1日からの制度施行にむけて早急な対応が求められます。膨大かつ読みにく厚生労働省の資料を読み解くことは容易ではありません。少しでも現場の役に立てばと思い、診療報酬介護報酬改定の情報整理のページを設置しました。コンテンツはは順次整備していきますのでご了承ください。

正しい情報を掲示することに最新の注意を払って行なっていますが、お気づきの点がありましたらご報告下さい。
ご協力お願いします。皆さんで平成24年度 改定を乗り切りましょう!

PT-OT-ST.NET
代表 理学療法士 友清直樹(ともきよなおき)