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2016.01.14
内閣府が主催する「青年社会活動コアリーダー育成プログラム」に参加した大郷和成さんにインタビューを紹介します。また、興味がある方は是非ともこれらのプログラムに参加してみてはどうでしょうか?
−−「青年社会活動コアリーダー育成プログラム」に参加したきっかけは?
きっかけは、たまたまFacebookで見た記事です。当時は、病院で副技師長を務めておりました。そんな中、「作業療法士はもっと社会に活躍できる場がある。」という確信は自分の中にありました。
そこで、海外の障害・福祉の事情を肌で感じることが出来る、「青年社会活動コアリーダー育成プログラム」に参加することを決めました。金銭面は国が補助してくれて、英語力がハードルにならない点も大きな助けとなりました。
−−ニュージーランドではどのような活動をされたのですか。
このプログラムは、現地に日本の代表として行って、情報交換をすることを目的としています。なので、活動の基本は「話し合い」です。私は、「作業療法士がどのように活躍しているのか」という点がとても知りたかったのですが、現地のコーディネーターの計らいで、ニュージーランドの作業療法士と話す機会がありました。その方たちは、障害者の当事者団体によるネットワーク(NZDSN)の代表を務める作業療法士や、日本でいうケアマネのようにマネジメントをしている作業療法士など医療から離れた場面で活躍していました。彼らは「作業療法士」だから「作業療法」を実践することを是としておらず、「作業療法士」として持ち得ている特性を活かして、何か必要な人に対して、ニーズに対して応える働き方は大きな特色だと感じました。
また、ニュージーランドでは作業療法士が独立開業できて、地域に作業療法士が配置されています。例えば、病院に入院している人が家に帰る時に、外泊訓練をする時にはその地域に登録されている作業療法士が同行して、その後の就労支援までフォローするというシステムが構築されています。このような新たな知見を現地の方々とディスカッションしながら、数多くのことを学びました。
−−「青年社会活動コアリーダー育成プログラム」に興味ある皆さんへ。
「現状を良くしたい」という強い思いがある方はチャンスなので、ぜひ応募してほしいと思います。私は、「専門性を活かして、当事者と合致する部分はどこにあるのかを一歩引いたところからみる」きっかけをこの事業を通して得ました。是非、どのような社会が成り立ってほしいのか、そのためには日本がどう在るべきなのかを知りたい方は、参加されることをお勧めします。そして、新たな可能性に挑戦していってくれる仲間が今後増えていってくれることを期待しています。
【プロフィール】
大郷和成
NPO法人 laule’s 副理事長
免許:作業療法士
経歴:元新戸塚病院 副技師長
作業療法による健康を考える会 代表
日本青年国際交流機構 運営委員
帰国後レポート:ニュージーランドの当事者の個別ニーズ支援から学ぶ、専門職の役割をいかした地域ネットワークの在り方 ~作業療法士の視点から~(大郷和成)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 詳 細 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
【日時】 平成28年2月25日(木)~28日(日)
【会場】 国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区)
【主催】 内閣府、一般財団法人青少年国際交流推進センター
【対象者】
○全日程に参加可能な方
○23歳から概ね40歳まで
○以下のいずれかに当てはまること
①日本を活動基盤とする非営利団体(高齢者・障害者・青少年分野)で3年以上の活動歴のある方(職業・ボランティアの別を問いません)
②現在民間企業に勤めており、日本を活動基盤とする非営利団体(高齢者・障害者・青少年分野)と連携・協働に関する業務に取り組んでいる方またはこれから取り組む予定のある方
*英語力は問いません
【募集人数】 約40名
【参加費】 無料
*期間中の食費・宿泊費、ボランティア保険加入費は、主催者負担
ただし、開催会場までの往復交通費は自己負担。
【応募方法】 以下の書類2点を、Eメール又は郵送で提出してください。
① 申込書
http://www.centerye.org/npomf2016
② 作文: ディスカッション・トピックの志望動機(和文、1,000字程度、WordであればA4約1枚)
【応募締切】 平成28年1月25日(月)午前10時必着
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