理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が集うリハビリ情報サイト
言語聴覚士しか、アプローチできない? そんなことはありません。 摂食嚥下領域の知識を持っていれば、 誰でもアプローチすることが出来ます。
~摂食嚥下アプローチ入門プログラム~
このプログラムは、
・摂食嚥下領域は診ていきたいけども、なかなか勉強する時間がない
・摂食嚥下領域に関して、臨床で困っていることが多い
・摂食嚥下領域の知識はあるけども、どのように臨床で使っていいかわからない
といった人に向けたプログラムです。
過去、このプログラムの内容は、対面講座で実施していました。
その際には、
理学療法士や作業療法士といったリハビリ職だけではなく、看護師や歯科衛生士、嚥下に関係する企業の社員さんといった方々も受講されていました。
その中には、日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士を取得している看護師、企業の社員さんがいました。
そこで話を聴いたところ、
「認定をとるだけの知識は身についたものの、座学と臨床とは違いがありすぎて、どう知識や技術を使っていけばいいのかわからないから受講しました。」
といったことでした。
企業の社員さんについては、
「基本的な知識はあるものの、現場のリハビリ職の人と話をするのに、ついていけない、対等に話をして、提案に繋げていけない」
ということでした。
しかし、このプログラムの内容を聴いた後では、臨床のイメージが持て、どのように知識や技術を使っていけばいいのかが、明確になったとの感想をくださいました。
結局知識と技術は、教科書でも、教授たちが教えるような、学校の授業のような講義でも、身に着けていくことが出来ます。
認定となると、試験もあるため、しっかりとその領域の知識は身についていることでしょう。
しかし、あなたも、過去、こういった経験をしたことはありませんか?
特に専門職の方であればあるほど、それを経験しているはずです。
それは、資格の勉強と、実際にそれを行うこととは、雲泥の差があることです。
例えば、
看護の国家資格を取っていたとしても、すぐに現場で通じるほどのアセスメントが出来るでしょうか?
リハビリの国家資格を取ったとしても、同じくすぐに現場で通じるほどの成果を出していくことができるでしょうか?
正直、知識や技術をそれなりに持っていたとしても、臨床で「出来る」に至るまでは難しいですよね。
これが、「知っている」と、「出来る」の差です。
では、なぜ学んでも使えないのでしょうか?
それは、教科書や教授が教えるような講義は、あくまでも学問上の知識や、アプローチの羅列にしか過ぎないからです。
だから、いくら教科書や講義を聴いても、臨床の現場に立ち会うと、その状況とは大きく違うため、どのようにしていいのかが分からなくなってしまうことが、主な原因です。
しかし、身に着けた知識や技術が、全くの無駄だったかというと、そうではありません。
要は、使い方を知らないだけであり、知識や技術と、臨床とが結びついていないことが、「出来る」に繋がっていない原因です。
では、このプログラムで、「出来る」までに至ることが出来るのか?といった疑問が生じると思います。
その疑問が湧くのもよくわかります。
しかし、よく考えてみて欲しいです。それは、あなたが少なからず臨床を経験している、または、その困った状況に立ち会っているのではないでしょうか?
ということは、そういった患者さんや利用者さんと出会って、何らかの疑問を持っていたり、どうにかしていきたいと思っているからこそ、メールを受け取り、このページを見ていると思います。
ということは、基本的な摂食嚥下障害の知識を基に、臨床でのよくある状況や、どういった対処方法をしていけばいいかを、臨床やその現場をイメージしながら受講することで、知識や技術と、臨床とを結び付けていくことが出来るようになるため、「出来る」に繋げていくことが出来ることでしょう。
また、既に知識や技術がある方であれば、臨床の話から、様々なインスピレーションが湧くかもしれません。
ここまで読んでくれたあなたは、既にこのことを理解しているかもしれませんが、多くの方は、摂食嚥下領域の知識と技術の必要性は理解されていません。
そのため、関わっている人が少ないのが現状なのではないでしょうか?
しかし、現在、診療報酬改定に伴い、摂食嚥下への関心は、どんどんと増えています。
また、在宅医療への流れになってきており、地域医療では、歯科医師や歯科衛生士による口腔ケアや評価もされるようになってきています。
特に地域での摂食嚥下への必要性は以前から言われており、摂食嚥下への対策は必須になってきています。
そのため、訪問看護や訪問リハビリといった訪問の現場、デイサービスや介護施設内でも、アプローチを求められることも増えてきています。
もしかしたら、あなたも、必要性とされて、求められたことがあるかもしれません。
その時、近くにアプローチ出来る人がいましたか?
たぶん、気軽に相談できる人がいなかったのではないでしょうか?
そんな状況であるため、病院に入院してこられる患者様の多くは、脱水、低栄養、そしてなによりも多いのが、肺炎です。特に、この肺炎に至っては、誤嚥によることが多いです。
こういった現状があるため、国は、診療報酬に組み込むことによって、現状を変えていこうとしています。だから、医療保険や介護保険の中で、摂食嚥下分野への取り組みを求められる項目が増えている訳です。
【あなたへの提案】
このページを見ているということは、少なからず、現場を知っているということだと思います。
・むせ込みがひどくなってきている
・よく熱を出す
・黄色い痰がよく絡むようになっている
・今まで食べられたものが食べられなくなってきている
などといったことに出会っているのではないでしょうか?
そして、この改善のために、摂食嚥下に関する評価や改善に関する要望がかなり増えていて、どうにかしたいと思っているのではないでしょうか?
摂食嚥下分野の知識と臨床とをつなげていくことができれば、ある程度は、要望に応えることが出来ます。
そして、誤嚥による身体レベルの低下を落とすことなく、むせずに食べることが出来る生活を維持していくことができるため、QOLを高く維持することが出来るかもしれません。
あなたが、行動することによって、目の前の人をより良くしていくことが出来る可能性が高まり、その結果、つらい思いをすることなく、むしろ感謝される機会が増えるかもしれません。
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