厚生労働省、第1回病床機能情報の報告・提供の具体的なあり方に関する検討会(平成24年11月16日)資料にて看護配置基準ごとの平均在院日数別の病院の分布のグラフがある。 その中で『看護配置が手厚い病院ほど、平均在院日数が短い。』と示している。
「手厚い看護を配置すれば在院日数は短縮する」のか?
今後、さらに高齢化が進む中で明らかに病床数が足りなくなる。そのためにも効果的、効率の良い医療を提供し、在院日数を短縮することが必要だ。看護配置を手厚くすれば在院日数を短縮するのだろうか?
在院日数に影響するファクターは様々
在院日数を影響するファクターは、病床規模、対象とする疾患、年齢、急性期等の様々な要因によるものが関与する。
手厚い看護配置が出来る病院と出来ない病院の差
そもそもの手厚い看護を配置できる病院と配置を出来ない病院。そもそもの病院の力差によるものも大きい。当然、力がある病院は政策に与える声も大きい。エビデンス重視とされるが、そのエビデンスすら見せかけの結果が本質を見えにくくする。利益誘導となる屈折した医療制度になりかねないことを危惧する。
なぜ、その様な結果が出たのか?その理由は?その本質をしっかりと一人ひとりが捉えることが大事に思う。
記:理学療法士 友清直樹(ともきよ なおき)
関連サイト:
厚生労働省:第1回病床機能情報の報告・提供の具体的なあり方に関する検討会資料