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2021.12.20

【診療報酬改定】透析患者のリハビリテーション、評価の在り方を議論 ー 中医協



慢性維持透析患者に対して、血液透析中に運動療法を実施・指導されている場合があることを踏まえ、評価の在り方をどのように考えるかー。

中央社会保険医療協議会(以下、中医協)の総会にて、慢性維持透析患者のリハビリテーションが俎上に載った。

透析患者数は令和元年12月時点で、約34万人であり年々増加傾向にある。また、透析患者は、定期的な透析のため、臥位となっている時間が通常より長いとの指摘がある。

11月17日の中医協総会では、透析患者の運動耐容能はCOPDや心疾患患者と同程度に障害されているとの報告1)、透析患者において運動を行わないことは左室肥大や低栄養と同程度に死亡リスクを高めるとの報告2)などが、厚生労働省の資料にて示された。



一方、慢性腎不全を有する透析患者に対する運動療法は、降圧薬必要量の減少、低栄養・炎症・動脈硬化(MIA)症候群の改善、貧血の改善、透析効率の改善など様々な効果があるといわれている。

厚生労働省は資料にて、透析患者等に腎臓リハビリテーション(運動療法)実施した後の死亡率などを調査した英国の研究3)を紹介。透析患者等において、12週間の腎臓リハビリテーションの参加率が高いほど、イベント発生率や死亡率が低いとのエビデンスを提示した。



日本では、日本腎臓リハビリテーション学会が編集した「腎臓リハビリテーションガイドライン2018年版」が発行されており、腎臓リハビリテーションに要する評価法、透析患者に対する透析中の具体的な運動療法の内容が示されている。

慢性腎不全のQOLの維持、生命予後の改善において有効である腎臓リハビリテーション(運動療法)が、2022年度診療報酬改定においてどのように検討が進められるのか、今後の論議が注目される。

引用:
中央社会保険医療協議会 総会(第497回)個別事項(その4)(厚生労働省HP)

中医協資料内・参考文献:
1)Hemodial Int. 2005 Jul;9(3):218-235.
2)Am J Kidney Dis. 2003 Feb;41(2):447-454.
3)Nephrology Dialysis Transplantation.2019 Apr;34(4):618–625.
4)腎臓リハビリテーションガイドライン2018年版(サイト:Minds ガイドラインライブラリ)

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診療報酬改定2022 腎臓リハビリテーション 運動療法
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