科学的介護情報システム(LIFE)関連加算に関する基本的考え方並びに 事務処理手順及び様式例の提示について
第1 基本的考え方
1 科学的介護情報システム(LIFE)について
厚生労働省では、平成28年度から通所・訪問リハビリテーションデータ収集システム(以下「VISIT」という。)を運用し、リハビリテーションマネジメントで活用されるリハビリテーション計画書等の情報を収集するとともに、令和2年5月から高齢者の状態やケアの内容等データ収集システム(以下「CHASE」という。)を運用し、利用者又は入所者(以下「利用者等」という。)の心身の状況や提供されるサービス等に関する情報を収集してきた。
令和3年4月1日より、VISIT及びCHASEの一体的な運用を開始するとともに、科学的介護の理解と浸透を図る観点から、名称を「科学的介護情報システム(Long-termcareInformationsystemForEvidence)」(以下「LIFE」という。)とすることとした。なお、LIFEの利用申請手続等については、「科学的介護情報システム(LIFE)」の活用等について」(令和3年2月19日厚生労働省老健局老人保健課事務連絡)を参照されたい。URL:
2 LIFEを用いたPDCAサイクルの推進及びサービスの質の向上につ いて
2 LIFEを用いたPDCAサイクルの推進及びサービスの質の向上につ いて
令和3年度介護報酬改定において、科学的に効果が裏付けられた自立支援・重度化防止に資する質の高いサービス提供の推進を目的とし、LIFEを用いたPDCAサイクルの推進及びサービスの質の向上を図る取組を推進することとされた。
PDCAサイクルとは、利用者等の状態に応じたケア計画等の作成(Plan)、当該計画等に基づくサービスの提供(Do)、当該提供内容の評価(Check)、その評価結果を踏まえた当該計画等の見直し・改善(Action)の一連のサイクルのことであり、PDCAサイクルの構築を通じて、継続的にサービスの質の管理を行うことにより、サービスの質の向上につなげることを目指すものである。
PDCAサイクルに沿った取組を進める中で作成された、ケア計画等の情報をLIFEに提出することで、利用者等単位又は事業所・施設単位で解析された結果のフィードバックを受けることができる。このフィードバック情報を活用することで、利用者等の状態やケアの実績の変化等を踏まえたケア計画等の見直し・改善を行うことが可能となり、サービスの質の一層の向上につなげることが可能となる。
以上の観点から、第2に規定する各加算については、LIFEへの情報提出及びフィードバック情報を活用したPDCAサイクルの推進及びサービ スの質の向上を求めることとしている。
第2 LIFEに関連する加算
1 科学的介護推進体制加算
2 個別機能訓練加算(II)
3 ADL維持等加算
4 リハビリテーションマネジメント加算(A)ロ及び(B)ロ
5 リハビリテーションマネジメント計画書情報加算並びに理学療法、作業 療法及び言語聴覚療法に係る加算
6 褥瘡マネジメント加算
7 褥瘡対策指導管理(II)
8 排せつ支援加算
9 自立支援促進加算
10 かかりつけ医連携薬剤調整加算(II)
11 薬剤管理指導の注2の加算
12 栄養マネジメント強化加算
13 栄養アセスメント加算
14 口腔衛生管理加算(II)
15 口腔機能向上加算(II)