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2020.03.20

地域包括ケア病棟の見直しでの大切の視点、リハ必要性の判断と説明が要件へ



令和2年度診療報酬改定では、地域包括ケア病棟へ患者が入棟した際に、ADLスコアの結果等を参考にリハビリテーションの必要性を判断、患者又はその家族等に説明することが求められることになった。

中医協の議論の中では、全国の地域包括ケア病棟で約3割の患者に疾患別リハビリテーションが実施されていないことや、施設によっても疾患別リハビリテーションの実施状況にバラツキがあったことに対して、地域包括ケア病棟でのリハビリテーション実施が少なすぎるのではないかという指摘が行われている。

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中央社会保険医療協議会 総会(第437回)○入院医療(その3)について



リハビリテーションが必要ない時の理由はなに?

ところで、4月から地域包括ケア病棟に入棟する患者に対して、リハビリテーションの必要性を患者や家族に説明することが必要となった。

疾患別リハビリテーションを実施する場合はリハビリテーション実施計画書をもって説明することで良いが、疾患別リハビリテーションを実施しない場合の理由は何か。ブログ「リハ医の独白」では下記を例にしている。

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地域包括ケア病棟における重要な視点は?!

さらに、リハ医の独白の筆者は「それぞれの医療機関の特徴に応じて、創意工夫する必要があること。療法士だけの課題ととらえず、病棟全体の課題として準備する必要があることを強調したいと思います。」とコメントを述べ、ブログには地域包括ケア病棟における重要な視点として下記のことを記している。

リハ医の独白
地域包括ケア病棟の運用をするうえで、リハビリテーション医療の視点は不可欠である。

逆に言うと、リハビリテーション料が包括であることや療法士数が少ないといった医療機関側の都合で、適応がある患者にリハビリテーションを実施しないことは、今後問題視されるということを肝に銘じる必要がある。


地域包括ケア病棟であるべき姿のリハビリテーションへ

今回の診療報酬改定では、地域包括ケア病棟におけるリハビリテーションの適切な介入が改めてクローズアップされた。また、適切な介入については多角的な視点で医療機関の特徴に応じて工夫を持って提供することが重要といえる。

その様な中で、地域包括ケア病棟協会は「CARB POCリハ」が包括算定を活かして、時間・単位・場所に縛られないリハビリテーションの提供の姿として提唱している。

疾患別リハビリテーションの枠だけに捉われず、目の前の患者に対して向き合い、必要とされる人には適切なリハビリテーションが提供される。

地域包括ケア病棟において、リハビリテーションのあるべき姿への挑戦が求めれているように思う。

参考サイト:
■ 地域包括ケア病棟協会-CARB POCリハの定義
■ 小磯寛:地域におけるこれからの理学療法士の役割-理学療法学45sup1.49-57.2018
■ リハ医の独白 地域包括ケア病棟入院料(管理料)に係る見直し

この記事を書いた人

友清直樹

PT-OT-ST.NET代表

山王リハビリ・クリニックに18年間勤務し、在宅リハビリの現場に携わる。活動拠点は大田区。地域や予防の活動にも積極的に関わっている。制度や政治の重要性を感じ理学療法士連盟の役員を務め活動している。

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