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2011.01.06

医療・介護現場におけるIT活用事例「亀田総合病院での事例(インテル)」

医療・介護現場におけるIT技術の活用は、多大な効果やメリットが期待されていますが、今後はさらに実用的になるでしょう。しかし、実際には、様々な課題があるのも現実です。  たとえば電子カルテは、患者の個人情報を扱うということで、セキュリティ面での課題が多いことは容易に想像がつくと思いますが、メーカー側の課題としては、各社が独自にさまざまなシステムやプログラムを開発するものの、そのプログラム間に互換性がなく、病院間での情報共有などへの利用やさらなる普及に向けては、規格統一が課題となっています。一方、利用者側にも、地域の診療所や施設によっては、医師の高齢化等を背景にITリテラシー(情報技術を使いこなす能力)の問題から、新しい電子カルテシステムの導入に踏み切れないなど、課題があります。医師側のITリテラシーの問題については、それが原因で、厚生労働省が当初、2011年4月から義務化を予定していたオンラインでのレセプト(医師が請求する診療報酬明細書)を、事実上、断念するという形にもなりました。    現場でのIT活用には上述のような課題も多いですが、効果的に機能している事例も多々あります。  たとえば、医療法人鉄蕉会 亀田総合病院(千葉県鴨川市)では、診療所や病院間などの医療提供者間での連携のみならず、患者とその家族に対してもリアルタイムで最新の情報が共有できるよう、電子カルテなどのITを駆使した患者中心の医療を実践しています。 亀田総合病院の取り組みについては、インテル社のヘルスケア事業戦略の取り組み事例として、下記URLにて動画で詳細に紹介されています。 http://www.intel.co.jp/jp/healthcare/movies/Kameda-Hospital.asx 動画の中では、情報共有を通じて、診療所と病院の医療のプロ同士が、相互のクオリティを監視し合う形が形成され、患者にとっても、病状や病歴等をスムーズに伝達でき、とても助かったというケースが紹介されていました。さらに、離れた場所にいる家族が、携帯電話で、患者の最新の状況を確認できる仕組みも紹介されています。 亀田総合病院のような取り組みが、患者にもたらすメリットは非常に大きいと感じました。全国どこでも、このような取り組みが提供できれば、その効果はさらに大きなものになると思います。
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