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2019.05.13

極めに・究める!運動器・内部障害・神経筋疾患がシリーズ発刊


「本当に役立つ臨床の『知恵Wisdom』がほしい」をコンセプトとして制作し、好評を集めている「極めに・究める・リハビリテーション」シリーズ(以下、極めるシリーズ)の続版として、「運動器疾患」「内部障害」「神経筋疾患」が発刊した。


リハビリテーションや医療に関わる "疾患別" の解説書籍は、病態や介入技術などについて領域別に特化することが多いが、「極めに・究める・リハビリテーション」シリーズは少し違う。

例えば、「運動器」といえば解剖学や運動学を主として構成される書籍が多い。一方で、極めるシリーズ「運動器疾患」では論文を批判的吟味をすることの重要性、行動変容を促して効果を高めること、介護予防なども取り上げられており、多角的にみることの大切さを学ぶことができる。

内部障害は、視診・触診のみならず身体に関わる数値を用いて解釈を深めることが重要であることは言うまでもない。本シリーズ「内部障害」では、『心臓・肺・腎臓は三権分立である』との心得からカルテ記載例を用いて、各臓器の解釈を統合することについて述べられている。

神経筋疾患は、病態についての基本的な知識はあるが介入機会が少なく、いざ症例を担当するとなった時に知識を実践することを難しく感じることは少なくない。筆者は職場の特色もあり神経筋疾患の方と共に改善に取り組むことも数多くあったが、本シリーズ「神経筋疾患」のパーキンソン病や多発性硬化症(MS)の項を拝読した時に、過去の担当患者が思い浮かび「臨床経験」と「知識」が結びつき、まさに「知恵」となる実感がした。

理論から実践までを順序立てて丁寧に書かれている「極めに・究める・リハビリテーション」シリーズ。新人の方にとっての導入本としても、過去の経験を振り返りながら読みさらに知識を深めるためにも有用な一冊といえる。




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