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2021.10.28

足部の関節可動域、測定法を2022年4月に一部改訂 ー 日本リハビリテーション医学会

日本リハビリテーション病院・施設協会は、関節可動域表示ならびに測定方法を改訂し、2022年4月1日から発効することを伝えました。関節可動域の改訂は1995年2月以来、27年ぶりです。

改定の背景

改定の背景には、足関節に関わる「内がえし inversion/外がえし eversion」と「回外 supination/回内 pronation」について国際的な定義と日本での定義が異なっていたため、文献の翻訳や引用をする際にしばしば用語の混乱を生じる原因となっていました。

具体的には、1995年改訂の関節可動域表示ならびに測定法では、「内がえし inversion/外がえし eversion」を 3 平面での複合運動、「回外 supination/回内 pronation」を前額面での運動と定義していたが、英語圏及び英語文献では、「内がえし inversion /外がえし eversion」を前額面での運動、「回外 supination/回内 pronation」 を横断面と矢状面および前額面の 3 平面での複合運動とするものがほとんどでした。

そこで、この点を含むいくつかの問題点に対し
日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会、日本足の外科学会の 3 学会によるワーキンググループで内容を検討し、足関節・足部に関する「内がえし」 「外がえし」 と「回外」 「回内」の定義が改定されることが決定しました。今回の改訂は2022年4月1日より発効となります。

改定の主な変更点とは

今回の改訂での主な変更点は以下の通りです。

1. 足関節・足部における「外がえしと内がえし」および「回外と回内」の定義

外がえしと内がえし:足関節・足部に関する前額面の運動で、足底が外方を向く動きが外がえし、足底が内方を向く動きが内がえしである。

回外と回内:底屈,内転,内がえしからなる複合運動が回外、背屈,外転,外がえしからなる複合運動が回内である。母趾・趾に関しては、前額面における運動で、母趾・趾の軸を中心にして趾腹が内方を向く動きが回外、趾腹が外方を向く動きが回内である。


2. 足関節・足部に関する矢状面の運動の用語

背屈と底屈:足背への動きを背屈、足底への動きを底屈とし、屈曲と伸展は使用しないこととする。ただし、母趾・趾に関しては、足底への動きが屈曲、足背への動きが伸展である。


3. 足関節・足部の内転・外転運動の基本軸と移動軸

基本軸:第2中足骨長軸とする。

引用:関節可動域表示ならびに測定法改訂についてより


日本リハビリテーション病院・施設協会は、この改訂された関節可動域表示ならびに測定法が、臨床などにおける評価、医学教育、医学論文や各種診断書をはじめとした公的な文書の記載などにおいて、広く活用されることを望むと、その改定の周知を呼びかけています。

改訂に関わる資料については、日本リハビリテーション病院・施設協会のホームページより閲覧が可能です。

引用:【周知依頼】関節可動域表示ならびに測定法改訂(2022年4月改訂)について(日本リハビリテーション病院・施設協会HP)

【PDF】1_関節可動域表示ならびに測定法改訂について

【PDF】2_関節可動域ならびに測定法前文_2022年改訂 

【PDF】3_関節可動域表示ならびに測定法_2022年改訂+高解像度

【PDF】4_+(附)+関節可動域参考値一覧表_2022年改訂 

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整形外科 関節可動域 リハビリテーション医学 運動器 解剖学
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