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2023.07.12

装着型サイボーグ技術を用いた病院外リハビリ実証調査を実施【スーパーシティ構想】



内閣府は、先端的サービスの開発・実装などに関する調査事業として「装着型サイボーグ技術を利用した病院外の施設におけるリハビリテーション実証調査」を選定した。

同プロジェクトは、CYBERDYNE社を代表者とし筑波大学との協力のもと、茨城県つくば市(スーパーシティに指定)で実施。世界初の装着型サイボーグ技術を使用した機能改善機器(ロボット治療機器)を活用し、医師の常駐がない病院外施設で歩行運動処置やリハビリテーションを実施することを目指すとしている。

<具体的な実証内容>
①病院外の施設(つくばロボケアセンター)において、ロボット治療機器を活用して、医師の遠隔モニタリングの下での理学療法士等による歩行運動処置や運動量増加訓練の実証を実施し、病院の専用機能訓練室での処置・リ八ビリテーションと同等の安全性・有効性が得られるかを検証する。

②ロボット治療機器等のセンシング技術を活用して処置中の患者の歩行や心機能などの状態を把握し、医療機関とデータ連携することで、医師が患者の状態を適切にモニタリングできるかを検証する。

このプロジェクトは、2023年度に技術面および運用面の検証を行い、2024年度には診療報酬の算定基準(施設基準)の見直しに向けた検討を進め、現行基準に基づいたロボット治療機器を活用したリハビリサービスを開始する予定。2026年度には診療報酬改定と医師の遠隔モニタリングの下でのロボット治療機器を活用したリハビリサービスを本格的に開始することが、計画の中で示されている。

患者の治療機会を拡大し、治療難民やリハビリ難民の問題の解消に寄与することを目指した同プロジェクトは、新たな医療の可能性を示すものであり、今後のプロジェクトの進捗に注目が集まる。

今後のプロジェクトの推進により、先端技術と地域の連携が促進され、より良い医療サービスの提供と地域の健康づくりに寄与することが期待される。





引用:スーパーシティ及びデジタル田園健康特区において先端的サービスの開発・構築や先端的サービス実装のためのデータ連携等に関する調査事業を開始!(令和5年7月7日)(内閣府)

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