「理学療法士になるには、文系と理系のどちらを選べばいいのかな」「高校で勉強しておく必要がある科目はある?」と迷っていませんか。
理学療法士は、文系・理系のどちらからでも目指せます。
ただし、志望校や入試方式によって必要な科目が異なるため、選び方によっては進学先の選択肢が狭まる可能性があります。
この記事では、文理選択を控えた高校生に向けて、理学療法士を目指す際の文系・理系の考え方や、勉強しておきたい科目を解説します。
この記事でわかること● 理学療法士は文系・理系のどちらから目指せるのか
● 高校で勉強しておきたい科目と、進学後の学習とのつながり
● 物理・生物や数学など、選択科目を考えるときのポイント
理学療法士は文系・理系のどちらからでも目指せる
理学療法士は、文系・理系のどちらを選んでも目指すことが可能です。
高校での文理選択は、資格を取得するための条件ではありません。
ただし、必要な受験科目は養成校や入試の種類によって異なります。
国公立大学では、共通テストで国語・数学・英語・理科に加え、地理歴史・公民や情報が必要になることがあります。
「数学Ⅰ・A」と「数学Ⅱ・B・C」の両方や、物理・化学・生物から2科目の受験を求められる場合もあるため、幅広く勉強しておくと進学先の選択肢を残しやすくなります。
一方、私立大学や専門学校などでは、数学や理科を使わずに受験できる場合もあります。
志望校が決まっている場合は、募集要項で受験科目を確認しましょう。
まだ決まっていない場合は、理学療法士を目指していることを高校の先生や進路担当者に伝え、文理選択について相談する方法もあります。
そもそも理学療法士とは
理学療法士は、病気やけがなどによって身体を動かしにくくなった方に対し、立つ・歩くといった基本的な動作の回復や維持を支援する専門職です。
患者さんの身体の状態を確認し、運動療法や物理療法などを用いて、その人に必要なリハビリテーションを行います。
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理学療法士を目指す高校生が勉強しておきたい5つの科目
受験科目に含まれていなくても、理学療法士の養成校へ進学したあとに役立つ科目があります。
養成校では、人体の構造や働き、体の動きをはじめとする専門的な内容を学びます。
高校で学ぶ内容がそのまま使われるとは限りませんが、基礎を身につけておくと専門科目の理解に役立つでしょう。
● 生物
● 物理
● 数学
● 英語
● 国語
生物|解剖学や生理学の理解に役立つ
生物は、養成校で学ぶ解剖学や生理学の理解につながる科目です。
理学療法士は、筋肉や骨、関節、神経などの状態を確認しながら、患者さんに必要な運動や動作練習を考えます。
そのためには、体がどのような構造になっており、それぞれの器官がどのように働くのかを理解する必要があります。
たとえば、歩くときにどの筋肉や関節が働くのかを考えたり、呼吸や循環の状態を確認しながら安全にリハビリテーションを進めたりする際に、生物の知識が役立ちます。
高校で人体や細胞について学んでおくと、進学後の専門科目も理解しやすくなるでしょう。
物理・数学|体の動きや力の仕組みを考えるときに役立つ
物理や数学は、養成校で学ぶ運動学や運動力学の理解につながり、患者さんの動きにくい理由や安全に動く方法を考える際に役立ちます。
具体的には、次のような場面で知識を活用します。
● 椅子から立ち上がるとき、体を前に傾けると立ちやすくなる理由を考える
● 歩いているとき、左右の足にどのように体重がかかっているかを確認する
● 歩いた距離や時間から、歩く速さを計算する
高校で学ぶ力や角度、速さなどが体の動きにどう関係するのかを考えておくと、養成校で扱う運動学や運動力学もイメージしやすくなります。
英語|専門用語や文献を理解するときに役立つ
理学療法士になるために、高い英会話力が必要というわけではありません。
ただし、養成校では筋肉などの名称を英語で覚えたり、英語の略語を目にしたりすることがあります。
また、論文や文献には、英語で書かれたものもあります。
新しい治療方法や研究結果について調べる際、英文を読めると得られる情報の幅が広がり、働き始めてから自分の活動を広げる助けにもなります。
国語|文章作成やコミュニケーションに役立つ
養成校では、授業のレポートや臨床実習の記録を書く機会があります。
実習記録では、患者さんの状態や行った評価、自分が考えたことなどを、相手に伝わるように文章でまとめなければなりません。
理学療法士になってからも、患者さんの状態やリハビリテーションの内容を記録し、報告書などの書類を作成する場面があります。
また、本人や家族への説明では、専門的な内容をわかりやすく伝える力も求められます。
文章の内容を正しく読み取り、情報を整理して書く力は、養成校での学習だけでなく、理学療法士として働く際にも必要です。
理学療法士を目指す高校生に関するよくある質問
理学療法士になるには高校でどの科目を選択すればいい?
高校で必ず選択しなければならない科目はありません。
ただし、受験科目は学校や入試の種類によって異なるため、志望校の募集要項を確認しましょう。
理学療法士を目指すなら高校で数学を選択する必要はある?
数学を選択することは、理学療法士になるための必須条件ではありません。
とはいえ、歩いた距離と時間から速度を求めたり、体の動きに関わる角度や力の関係を考えたりする際には、数学の知識を活用します。
養成校で運動学や運動力学を学ぶ際にも関係するため、高校生のうちに基礎を身につけておくとよいでしょう。
中卒から理学療法士を目指すことはできる?
中学校を卒業して、すぐに理学療法士の養成校へ進学することはできません。
高校を卒業するか、高等学校卒業程度認定試験に合格するなど、養成校の入学資格を満たせば理学療法士を目指せます。
その後、養成課程を修了して国家試験に合格すると、理学療法士の資格を取得できます。
参考・引用
■ 理学療法士及び作業療法士法(厚生労働省)
■ 理学療法士(PT)とは?仕事内容や資格取得までの流れ、作業療法士との違いを解説(PT-OT-ST.NET)
■ 理学療法士(PT)と作業療法士(OT)の違いは?仕事内容や給料など5つのポイントで比較(PT-OT-ST.NET)