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2012.10.14

通所サービスに介護度改善で成功報酬「地域活性化総合特区」に岡山市が申請。

現行の介護保険制度では、要介護度が高い(重度)ほど 事業者に支払われる報酬が高い。このため、要介護度を悪化させるほど、 事業者への報酬が増えることとなり、事業者は介護度の改善に消極的になりがちとなるとし、「通所サービスに介護度改善で成功報酬」を導入する仕組みを「地域活性化総合特区」として岡山市が申請した。「地域活性化総合特区」とは地域の先進的な取り組みに対し、規制の特例、財政・税制上の優遇などを認める制度。 狙いは介護給付費抑制、持続可能な社会経済モデルの構築  高齢者ができる限り医療や介護サービスを使わずに自立した生活が送れるよう、自分自身で 予防やリハビリテーションに積極的に取り組むとともに、結果として介護給付費の抑制を目指し、来るべき超高齢社会を乗り越えることができる新しい社会経済モデルを構築することを目指している。 介護改善での成功報酬導入への懸念(感想) 成功報酬が導入されることで、改善が見込めない利用者が受け入れを拒否されたり、介護認定が改善する利用者の受け入れが許可されるなど利用者の選別が行われる可能性があると指摘される。利用者は適切な支援をおこなっても必ずしも要介護度が改善する方ばかりではない。大事なことは、その利用者に対して自立支援の観点から適切なサービスが提供されているかであり、改善度のみでインセンティブを測る仕組みは危惧する点も大きい。理学療法士 友清直樹 岡山市が総合特区で提案した内容 ・介護保険への成功報酬制度の導入事業 ・保険料軽減による予防推進事業 ・最先端介護機器の介護保険給付対象化事業 ・家族介護者支援(レスパイトケア)推進事業 ・お泊りデイサービス業者への規制強化 ・多機能型訪問サービスの創設 ・駐車禁止除外指定車の拡大事業 ・医療法人による配食サービスの実施事業 ・デイサービス送迎車等の白ナンバー車両による買い物支援事業 ・在宅医療支援事業 ・ICTを活用した居宅療養管理指導事業 ■関連サイト 岡山型持続可能な社会経済モデル構築総合特区~AAA(トリプルエー)(エイジレ ス・アクティブ・アドバンスト)シティおかやま~ 資料 概要資料  申請一覧 総合特別区域制度とは 岡山市、在宅介護の特区申請 要介護度改善で成功報酬 :日本経済新聞
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