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2015.11.05
2015年グッドデザイン賞の大賞が4日発表され、医療・介護現場でも活躍する製品が1位、2位に輝いた。大賞(内閣総理大臣賞)に選ばれたのは、WHILL株式会社による電動車いす「WHILL Model A」。exiii株式会社の電動義手「HACKberry」は、来場者投票で2番目に多い支持を集め金賞(経済産業大臣賞)を受賞した。
「WHILL Model A」は、「イノベーションで移動の困難を無くす」ことをミッションに掲げ、障害のある方、高齢の方の方にも使い易い、マウスコントロール、シートスライドなどのユニバーサルデザインをベースに、前輪は24個の小さなタイヤから成るオムニホイールを採用し半径70cmの小回りを実現した。また、iPhoneのアプリを使って遠隔操作や、速度設定、鍵機能など機能も実装している。
金賞を受賞した「HACKberry」は、電動義手が150万円以上ととても高価であり、機能・デザイン面での選択肢が少なく、多様なニーズに応えられていないことに着目。3Dプリンタを活用することにより製造コストを大きく抑え、設計データをすべてウェブ上に公開し、世界中の開発者・デザイナーに無償で提供することで、機能やデザインの選択肢が連鎖的に追加されていく仕掛けを設けている。その後のアップデートの可能性も含め、ユーザーにとって生活を変えるツールを手に入れる大いなるチャンスを提供すると期待される。
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