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2020.10.30

神奈川県で遠隔機能訓練支援サービスを実証実験

神奈川県はNECが提供する、遠隔地にいる理学療法士や作業療法士が要介護者毎の評価レポートを作成するなどの「リモート機能訓練支援サービス」を公募型「ロボット実証実験支援事業」として、実証実験を行う。県内のデイサービス施設で行う予定。

NECの「リモート機能訓練支援サービス」は、遠隔地にいる理学療法士や作業療法士が利用者情報と歩行動画を基に評価レポートを作成、タブレットを利用した訓練プログラムの提供や個別機能訓練計画書案の出力により、デイサービスにおける事業運営をサポートする。また、評価レポートに基づいた個別機能訓練計画書案の作成機能や、運動内容の自動記録機能なども提供することで、デイサービス事業者が行う個別機能訓練加算算定業務を支援し、業務効率化にも貢献する。


今回の実証実験では、2020年10月から12月までの期間に、通所介護事業所の利用者30名に対して同システムを用いた個別機能訓練を実施し、運用上の課題等を検証する。

神奈川県の発表資料には「通所介護事業所では、理学療法士や作業療法士が在籍していなくても、配信された運動プログラム動画を利用者に見せながら、効果的な機能訓練を提供することが可能となります」と概要が示されている。

過去には、AI技術によりリハ計画作成に関わる業務時間を約60%短縮したとの実証結果を発表するなど、先進ICTを活用した取り組みを通じて、医療におけるデジタルトランスフォーメーションをNECは推進している。

NECは今回の実証実験で得られる知見をもとに、サービスの機能拡充や運用面の改善に取り組むことで、今後3年間で2,000施設への導入を目指すとしている。

【参考・引用】
生活支援ロボットの実証実験を行います!! -公募型「ロボット実証実験支援事業」前期-(神奈川県HP)
NECのリモート機能訓練支援サービスが、神奈川県の公募型「ロボット実証実験支援事業」に採択(NECニュースリリース)

【動画】リハ計画作成にAI活用、業務時間を約60%短縮 NECとKNIが実証結果を公開

2020.01.09

AIが転倒のリスクを軽減 退院・転院先を84%の精度で予測|NEC

2017.10.24
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