2022年4月にスタートした登録理学療法士制度は、2026年度に初めての更新時期を迎えます。
制度開始時に登録理学療法士となった方は、5年ごとの更新制に基づき、今年度中に更新手続きが必要です。
初めての更新ということもあり、手続きの方法や必要な要件について混乱されている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、2026年度の初更新に向けて押さえておくべきポイントを整理します。
※ 本記事は2026年6月時点の日本理学療法士協会の発表情報をもとに作成しています。内容は変更される可能性があるため、最新情報は日本理学療法士協会ホームページをご確認ください。
登録理学療法士の更新に必要な2つの要件
更新に必要な条件は以下2つです。
1. 50ポイントの取得
eラーニングの受講、研修会・学会への参加などを通じてポイントを取得します。
2. 更新時研修の受講
更新年度にeラーニングで受講できる必須の研修です。
まずマイページ「生涯学習管理」→「履修状況確認」→「登録理学療法士(更新)」タブから50ポイント取得できているか確認します。
不足分はeラーニングや研修会・学会への参加で補い、更新時研修(受講料無料)を受講すれば完了です。
2つの要件を満たすと自動的に更新完了となります。別途申請手続きは不要です。
「更新時研修」はeラーニング、受講費は無料
登録理学療法士の更新時研修は、更新年度にeラーニングにて受講可能です。
2026年度の更新時研修の概要は以下の通りです。
引用囲み
2026年度登録理学療法士更新時研修
受講対象者:2022年度(2022年4月1日~2023年3月31日)に登録理学療法士を取得した方
受講方法:eラーニング
受講費:無料申込方法:マイページ(セミナー番号:156270)
申込期間:2026年4月16日(木)~2027年3月30日(火)
視聴期間:2026年4月16日(木)~2027年3月31日(水)
※eラーニングの申込・受講は在会会員のみ可能です。
引用:日本理学療法士協会.登録理学療法士更新について
登録理学療法士のポイント取得はいつまで?
2026年度の更新対象者のポイント取得期限は2027年3月31日です。
2026年度の対象者は、2022年度(2022年4月1日〜2023年3月31日)に登録理学療法士を取得した方です。
生涯学習制度の開始時に、自動移行によって登録理学療法士となった多くの会員の方が上記に該当します。
登録理学療法士のポイント取得方法|研修・学会参加・機関誌問題解答
ポイントとして認められる活動は主に4つです。
● 機関誌を利用した問題解答
「JPTANEWS」「日本理学療法士協会雑誌 Up to Date」に掲載された問題に毎号5問出題され、全問正解で1ポイント取得。無料で申し込めて、5年間毎号回答することで50ポイントの取得が可能です。
● 講習会・研修会・eラーニングの受講
協会・士会・ブロック協議会・日本理学療法学会連合の会員団体が主催する研修会等が対象。開催時間に応じてポイントが付与されます。
● 施設内研修会の受講
所属施設での研修会を指し、登録理学療法士が所属士会へ開催申請し、士会が承認した研修会が対象です。
● 学術大会への参加
都道府県士会・ブロック協議会・日本理学療法学会連合の会員団体が主催する学会への参加が対象。学会発表とは異なります。
なお、取得方法によって必要な受講時間の目安は異なります。
eラーニング・研修会のみで50ポイントを集める場合は、30分=0.5ポイントの換算のため約50時間が必要となる試算となります。
ただし、機関誌の問題解答と組み合わせることで、必要な受講時間は変わります。
いずれの方法も更新時研修(約3時間)の受講が別途必要です。
登録理学療法士更新ポイントの仕組み
50ポイントを取得する上では、カリキュラムコードの仕組みを十分に理解しておくことが重要です。
カリキュラムコードとは、研修や学会のテーマ・分野を分類したコードのことで、現在184種類あります。ポイントはこのコードごとに集計されます。
たとえば、同じコードAの研修に2回参加した場合、認定されるのは最も高いポイント数の1回分のみです。
例)
● 1回目:1ポイント
● 2回目:2ポイント
この場合、認定されるのは2ポイントのみです。合計3ポイントにはなりません。つまり、同じコードの研修にいくら参加してもポイントは加算されないということです。
そのため、50ポイントを効率よく集めるには、同じコードを繰り返すのではなく、異なるカリキュラムコードの研修・学会に参加することが重要です。
なお、カリキュラムコードには1〜15の区分がありますが、区分ごとに何ポイント以上取得しなければならないという要件はありません。
更新できなかった場合はどうなる?
期限までに更新要件を満たせなかった場合、登録理学療法士が失効します。
失効すると、認定理学療法士・専門理学療法士も連動して失効します。
<参考Q&A>認定理学療法士もしくは専門理学療法士を更新すれば、登録理学療法士も更新されますか。(日本理学療法士協会HP)
ただし、2027年4月からは猶予措置が拡充され、更新未完了の場合でも2029年度の制度改定まで失効しない仕組みとなる予定が示されています。なお、猶予期間中は学会・大会への参加などの追加要件があります。
まずは期限内の更新完了を目指すことが重要です。
引用・参考
■ 登録理学療法士制度に関する情報(日本理学療法士協会HP)
・生涯学習制度の見直し
・更新のためのポイント/点数について
・延長申請について