厚生労働省は、団塊世代が後期高齢者となる2025年から2035年を見据えた保健医療政策のビジョンを示すため「保健医療2035」策定懇談会を開催し、医師・歯科医師、看護師、医療従事者から意見募集を行い、「保健医療2035提言集」としてまとめた。
「保健医療2035提言集」は、国民の健康増進、保健医療システムの持続可能性の確保、保健医療分野における国際的な貢献、地域づくりなどの分野における戦略的な取組に関する検討を行うことを目的としている。
具体的なアクション例として、地域包括ケアに対応するために、他の専門職との連携・調整に優れたマネージメント能力を持った専門人材の育成や総合的な資格創設(医療・看護・介護・リハビリ含めた対応が可能な職種)の検討を進め、人材不足の解消とニーズにあった雇用の創出を図る等が挙げられている。
厚生労働省では、今後、「保健医療2035」策定懇談会において示されたビジョンとその具体的施策を踏まえ、20年後を見据えた保健医療の在り方の転換を実現するため、具体的な施策について検討する方針だ。