高次脳機能障がいは、外見からは分かりにくいものの、記憶力・注意力の低下、感情コントロールの難しさ、段取りがつかないなど、日常生活や社会復帰の過程で大きな障壁となることがあります。
しかし、退院後の生活で何に困っているのか、どんな支援が必要なのかを当事者自身から聴く機会は多くありません。
リハビリテーション専門職として関わる中で、
● どこまで支援すればよいのか
● 家族への説明はどのようにしたらよいか
● 本人が困っていることを引き出すにはどうしたらよいのか
と悩む方も多いのではないでしょうか。
今回、妊娠4か月で脳出血を発症し、高次脳機能障がいの後遺症を抱えながら育児と生活を続けてきた北島麻衣子さんをお迎えし、当事者視点でリアルな体験談をお話いただく講演会を企画しました。
北島さんは、退院後は幼い子どもの育児を抱えながら、日常生活を送る中で、記憶が続かないことや段取りがつかず複数のことが同時にできない、疲労で外出が難しいなどの困難に直面されました。
周囲から「見えにくい障がい」として理解されづらく、「なぜできないのか説明できない」苦しさを抱えながら、試行錯誤を重ねて生活を続けてこられました。
現在は、同じように高次脳機能障がいや「見えない障がい」を抱えながら生活している当事者やその家族が相談できる場を作りたいと、任意団体「
かけはしプロジェクト」を立ち上げ、同じ立場の方々の声を聴きながらサポート活動に取り組まれています。
本講演では、北島さんから退院後の子育てで直面した困りごと、社会とのギャップ、周囲に理解してもらえない苦しさ、そして「こんな支援があったらよかった」という声を、当事者目線で率直に語っていただきます。
講演でお話いただいた内容は病院内の研修動画としても活用可能です。日々、現場で高次脳機能障がい支援に関わる方々にとって、退院後の支援のあり方を具体的に考える機会となることを願って本講演会を企画しました。ぜひ、皆さまのご参加をお待ちしております。
【見えない障がい】高次脳機能障がいと向き合う女性に1日密着してみた(日本財団)
https://youtu.be/xzY6c_57qFU?si=hOK1rDhwuORJgtYf
講演会 概要
● 日程: 2025年8月1日(金)20:00〜21:00(最大30分程度延長の可能性あり)
● 対象: リハビリテーション専門職(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)
その他、ご関心のある方
● 形式: オンライン(Zoom)
● 参加費: 無料
● 録画・記事化について
本講演は録画を行い、後日、研修動画として公開を予定しています。
参加者のお顔やお名前は非公開になりますのでご安心ください。
● お申し込み
申込方法:
https://x.gd/aryS2 ※お申し込み後、Zoomの参加リンクをメールでお送りします。
参考:
■ かけはしプロジェクト
https://kakehashi-project.com/
■ 26歳で脳出血 後遺症『高次脳機能障害』を抱えて育児 同じ障害に苦しむ人の支えに「闘病記」出版を決意「仲間や家族の力にもなる本に」〈カンテレNEWS〉
https://youtu.be/7OeFnLbFvsM?si=qhzRciFZilyU4cBy