出産後の尿もれ、骨盤臓器脱、更年期の症状。年齢や出産が背景にあることから、仕方のないこととされてきた症状に悩みを抱えている方は少なくありません。
このような女性特有の悩みに対し、リハビリテーションが本格的に関わりはじめたのは、ごく最近のことです。
こうした課題に向き合ってきた理学療法士らの功績により、エビデンスの構築と普及を目指し、2025年には「日本ウィメンズヘルスケア理学療法学会」が設立されました。
しかし現在も、理学療法士が関わる多くの症状は自費診療の対象であり、その広がりはまだ途上にあります。
本座談会は、エビデンスの現在地と、現場の実像を語り合い、ともに未来を考える場として、2回にわたって企画しました。
第1回は、医療機関で女性骨盤底外来を立ち上げ、排尿ケアチームの運営にも携わった経験を持つ理学療法士・井澤美保さんをゲストにお招きして座談会を開催します。
現在はセラピスト育成と産後・更年期女性への骨盤底ケア事業を展開されており、座談会ではこれまでの取り組みと苦労、そして見えてきた可能性について、お話しいただきます。
ゲスト:井澤 美保さん(理学療法士)
井澤 美保さん(理学療法士 / ForM 代表)
井澤さんは、理学療法士免許取得後、総合病院に勤務し主任としてチーム運営に携わりました。2014年、泌尿器科医との連携のもと女性骨盤底外来を院内で自費開設。外来の立ち上げ・運営・後進育成を担いながら、院内の排尿ケアチーム構築にも尽力されました。
その後、産後ケアや尿もれ・骨盤臓器脱などのマイナートラブルへの対応を、ウィメンズクリニック・循環器クリニックへと広げ、現在は『ForM(フォーム)』として独立。セラピスト育成事業と、産後・更年期女性への骨盤底ケア事業を展開されています。
現在は、循環器内科クリニックでの骨盤底外来運営のほか、子育て支援施設での産後講座、無印良品でのワークショップ、古民家やカフェでの骨盤ケアイベントなど、医療と地域をつなぐ実践者として幅広く活動されています。
座談会でお話いただくこと
◎ 2014年、まだウィメンズヘルスという言葉も浸透していない頃に、病院の中で骨盤底外来を立ち上げたその動機は何だったのか。院内で自費診療を開設することの難しさ、制度の壁はどこにあったのか。
◎ 「現場で見えてきたもの」 実際に来る患者さんの訴えや治療効果として実感していること。そして「理学療法士だからこそできた」と感じた経験について。
◎ 「自費診療という選択」 保険診療の外で動くことを選んだ理由。自費診療の強みとして届けられるものと、その限界。保険収載が実現しないことが、現場と患者にどう影響しているのか。
◎ 「同じ職種の人たちへ」 この領域に関わることをためらっている理学療法士に伝えたいこと。エビデンスの構築や制度整備、この領域に描く未来とは。
座談会 概要
日 時:2026年8月4日(火)20:00〜21:00
※最大21:30まで延長の可能性あり
形 式:オンライン(Zoom)
参加費:無料
定 員:30名程度
申込方法:下記ボタンよりお申し込みください。
※お申し込み後、Zoomの参加リンクをメールでお送りします。