日本作業療法士協会は、「誰もが主役 多様な社会へ」をスローガンに、誰もが作業療法士として働き、学び、成長し続けられるための取り組みを行っています。
同協会は、その一環として、多様な意見を反映し、社会における作業療法の可能性を広げる具体的な活動を紹介する動画を公開しました。
社会全体で多様性への理解が進むなか、作業療法士の意識や働き方も変わり、会員の構成や働くフィールドも変化しています。
日本作業療法士協会は、「会員の声を反映できているのか」「多様な会員に寄り添えているのか」という2つの問いを持ち、作業を通じて健康と幸福に寄与する社会の実現を目指したロードマップが描かれました。
ジェンダー・クオータ制の導入
日本作業療法士協会は、多様な意見を反映するための多様な組織作りを目指し、ジェンダー・クオーター制の導入を掲げています。
クオータ制(quota system)は、人種や性別、世代、宗教などを基準に、一定の比率で人数を割り当てる制度のことを指し、多様な会員構成を反映した組織づくりです。
同協会は、次期役員選挙では その第一歩として性別(ジェンダー)に着目した候補者クオータ制を導入するとしています。
これにより、役員選挙の候補者のうち、女性および男性の候補者がそれぞれ最多の定数の3割以上(理事ならば24名中8名以上、監事ならば3名中1名以上)いることが必須の条件となります。
多様な参画方法「かがやきプロジェクト」
日本作業療法士協会は、2025年より最も退会率の高い20~30代の子育て世代の女性を主な対象とし、「かがやきプロジェクト」を開始しました。
同プロジェクトでは、子育て世代の作業療法士が、協会の理念に沿って、より主体的に専門職として参画、およびそれを継続していくことを目的として活動されています。
2024~2025年度のプロジェクト期間中には、全国規模のオンラインイベントおよび対面イベントを開催し、全国的なネットワークの形成にも寄与されました。
「かがやきプロジェクト」は、そうした活動を協会が後押しするため、上限10万円の助成金も用意されています。
助成事業の概要について
【事業概要】
助成対象活動期間: 2026年9月~2028年3月末
助成金 : 上限10万円
【募集概要】
募集期間:2026年7月1日~7月31日 ※6月29日修正
応募条件:3名以上のチームを構成し、構成員全員が日本作業療法士協会会員および士会員であること
チームは、プロジェクトチーム、既存団体、都道府県士会等、形態は問いません
誰もが主役 多様な協会へ
日本作業療法士協会は、ホームページにて下記メッセージを寄せています。
日本作業療法士協会にとっての会員は「誰もが主役」です。
誰もが安心して作業療法士として働き、学び、成長し続けられるために、
協会は多様な意見を反映するための多様な組織作りを目指します。
あなたの大切な言葉や行動が未来の私たちを後押ししてくれます。
そして あなたの日々の経験こそが 協会活動には必要です。
ぜひ一緒に、作業療法士の未来を創っていきませんか?
引用:
日本作業療法士協会
引用・参考
■ 誰もが主役 多様な協会へ(日本作業療法士協会HP)
■ 本会における導入の決定
〇 役員選挙におけるクオータ制導入承認の件(2024年度定時社員総会 第3号議案)
〇 はじまります 役員選挙の候補者クオータ制(日本作業療法士協会誌147:17,2024(6))
〇 役員選挙における新しい候補者クオータ制度
〇 チラシ「はじまります クオータ制」
■ 誰もが主役・かがやきプロジェクト「あらゆる会員のかがやく未来を拡げる」一問一答5つのメッセージ(日本作業療法士協会誌149:2-5,2024(8))