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2018.11.21

『#nono2020』は、ハンディキャップを抱えている人を知るきっかけになる


「障害攻略課プロジェクト」が進めている取り組みの中に、『#nono2020』がある。


「2020年までに、こういうことがない社会を」合言葉に始まったプロジェクトであり、障害当事者が現実に感じている「あるある」体験をもとに、イベントや漫画などを通して、一般の方々に知る機会を発信している。実際に障害があると、苦労したり、心ない言葉をかけられてしまうのが、今の社会でもある。

ホームぺージに掲載されている「○○マン」という漫画は、ヒーローをモチーフにして分かりやすく表現されている。しかもそのヒーローは、目が見えなかったり、歩けなかったり、耳が聞こえないというハンディキャップを抱えている。

その中でも、私自身が車椅子ユーザーであるため、「歩けないマン」の4コマ漫画を読んで、つい「あるある」とうなずいてしまった。

一例を紹介すると、障害者等用駐車場において、一般の人がとめないように、カラーコーンを置いたりしている場所が多い。実際に車椅子ユーザーがクルマに乗って、目的地に出向いても、カラーコーンを動かしてくれる人がその場にいないと、クルマをとめることができない場合がある。しかも、駐車場を管理する側がそういった実態をあまり気づいていない。

車内から駐車場の管理室に電話で「障害者用駐車スペースにカラーコーンが置いてあるので、動かしてもらえますか?」とお願いしても、「ご自身で動かしてください」というおかしな言葉が返ってくることもある。

結局、一般の人が勝手にとめないようにした施策であっても、肝心な車椅子ユーザーがとめられないようになってしまうから全く意味をなさない。こういったことは、車椅子ユーザーにとって、よくある出来事である。それを4コマ漫画で表現されている点が、実に分かりやすい。



ここに掲載されている漫画は、当事者にはよく分かるものの、一般の人にとっては、「そんなことって本当にあるの?」と思うかもしれない。本来、自分がその立場にならないと分からないことではあるが、実際に困っている人がいるのだから、社会の中で解決していかなければならない課題である。

あと2年後には、東京オリンピック・パラリンピックを迎える。心のバリアフリーが遅れている日本は、このような活動を通して、関心を持つきっかけになるだろう。

多くの方々が、当たり前のように起こっている「あるある」を知ることで、相手の立場でものを考えることができるようになれば、障害の有無に関わらず、お互いを尊重する共生社会となり、偏見や差別がなくなっていくにちがいない。

この記事を書いた人

白倉栄一

バリアフリースタイル代表

1972年千葉県生まれ。1995年イオンリテール(株)入社。 1年後の24歳で交通事故に遭い、一生車椅子生活の宣告を受ける。仕事の傍ら、2005年から車椅子利用者向けの情報ブログを作り、1000件以上のバリアフリースポットを調査。2016年には念願だった日本1周を果たす。同社を退社後、2017年8月に「バリアフリースタイル」を起業。車椅子でも利用できる環境を創っていくための活動を開始。長年のバリアフリー調査の実績と店舗における従業員満足・お客さま満足に取り組んだ経験を活かしながら、小売・飲食・宿泊施設のバリアフリー化を進めている。

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