日本作業療法士協会は設立60周年を迎え、記念事業の一環として、全国の作業療法学生を対象にアンケートを実施しました。
アンケートには1,743人の学生が回答し、将来働きたい場所や、目指している作業療法士像、40年後の作業療法士の姿などが尋ねられています。
学生は「これからの作業療法士の活躍」をどのように思い描いているのか、アンケート結果より示されました。
作業療法学が希望する就職先は医療機関を中心に幅広い領域へ
将来働きたい場所として最も多く挙げられたのは、リハビリテーション病院や精神科病院、クリニックなどの医療機関ででした(回答者:1,069人)。
一方、医療機関以外の領域を希望する学生も一定数いました。
医療機関が中心であるものの、障害福祉や介護、教育、行政、企業、司法など、学生が幅広い領域を将来の選択肢として捉えている様子が示されました。
学生が描く40年後の作業療法士像
アンケートでは、「40年後、作業療法士はどのように活躍しているか」についても尋ねています。
学生がイメージする将来の姿として、AIやロボットなどの技術を活用する作業療法士が挙げられました。
また、医療や福祉、教育などへ活躍の場が広がることや、少子高齢社会の需要に応えることを予想する回答もみられます。
そのほか、生活を支援する専門家として活躍する姿や、作業療法士の認知度が高まる未来も描かれていました。
これらの回答から、学生が社会や技術の変化に対応しながら、活躍の場を広げていく作業療法士の姿を思い描いていることがうかがえます。
活躍の形が変わっても、対象者の生活に寄り添う姿勢は変わらない
作業療法士の「活躍の場」や「支援方法」が変化する未来をイメージする一方で、学生の回答からは、対象者との関わりや生活への支援を大切にしたいという思いが感じられます。
「どのような作業療法士になりたいか」という質問では、対象者に寄り添って信頼関係を築くことや、一人ひとりを大切にし、生活を一緒に考えることなどが挙げられました。
日本作業療法士協会は、今回の調査結果の結びに「これからも 全国の学校養成施設の教員と学生とともに作業療法の未来を描き、創り、繋いでいきます」としています。
引用・参考
■ 【60周年記念事業】作業療法士養成校学生アンケートの結果(日本作業療法士協会)
◯ 集まれ!未来を担う 作業療法士の学生たち! 〜学生対象アンケート結果報告〜 (PDF)