Gemini Notebook(旧NotebookLM)をご存じでしょうか。
Gemini Notebookは、論文やガイドラインなど、自分で追加した資料をもとに情報を整理できるGoogleのAIツールです。
長い論文の要点をまとめたり、複数の資料を比較したりできるほか、確認問題や音声解説、スライドなどの作成にも活用できます。
「論文を読みたいけれど、まとまった時間が取れない」「勉強会や新人教育の資料作りに時間がかかる」といったセラピストの悩みをサポートしてくれるツールです。
本記事では、セラピストの業務や学習に役立つ活用方法と基本的な使い方を紹介します。
※NotebookLMは2026年7月、「Gemini Notebook」へ名称変更されました。
Gemini Notebook(旧NotebookLM)とは?
参照:notebooklm|google
Gemini Notebookは、Googleが提供するAI搭載のリサーチアシスタントです。
PDFやWebページ、Googleドキュメント、Googleスライドなどを「ソース」として追加し、質問や要約ができます。
回答には引用元が表示され、元資料を確認しやすい点が特徴です。
学習ガイドや確認問題、音声解説などの作成にも利用できます。
ChatGPTが幅広い相談や文章作成に利用できるのに対し、Gemini Notebookは、自分で選んだ資料をもとに情報を整理したい場面に適しています。
セラピストに役立つGemini Notebookの活用方法
論文やガイドラインの理解を深める
新しい知識を身につけたいと思っても、長い資料を読み込む時間を確保しにくい方もいるのではないでしょうか。
Gemini Notebookは、論文やガイドラインの全体像をつかみ、理解を深めるための補助として活用できます。
資料を追加して「要点を3つにまとめてください」「臨床で特に重要な箇所を整理してください」と質問すれば、読み進める前に注目すべきポイントを把握できます。
複数の資料を追加して、「2つの論文で見解が異なる点を教えてください」と比較する使い方も可能です。
分かりにくい用語を質問したり、音声解説を作って復習したりすることで、資料への理解を深めやすくなるでしょう。
勉強会や新人教育の資料作りに活用する
勉強会や新人教育の資料作りでは、Gemini Notebookで次のような資料を作成できます。
- 勉強会用のスライドや、内容を視覚的にまとめた画像を作成する
- 院内マニュアルから、新人向けの要点をまとめる
- 勉強会後の復習資料を作成する
スライドや画像、要点のたたき台があれば、資料作成にかかる時間を抑えながら、対象者の理解度や目的に合った資料へ整えやすくなるでしょう。
授業の資料作りに活用する
養成校の教員であれば、教科書や講義資料をもとに、授業の構成案や復習用の小テスト、学習ガイドなどを作成できます。
Google for Educationの公式サイトでも、教育現場での活用方法として次のように紹介されています。
“Upload your course materials and generate summaries, lesson plans, study guides and quizzes — all with in-line citations to ensure accuracy.”
授業資料をアップロードすると、要約、授業計画、学習ガイド、クイズを作成できます。正確性を確認できるよう、すべてに引用元が表示されます。(筆者訳)
参照:Understand anything with Gemini Notebook|Google for Education
また、
フロリダ州立大学の活用事例では、学生が授業資料からフラッシュカードや練習問題、学習ガイドなどを作成しているとのことです。
教員も授業準備や視覚教材の作成に活用しており、確保できた時間を対面での指導や学生との交流に充てていると紹介されています。
Gemini Notebookの基本的な使い方
Gemini Notebookは、おおむね次のような流れで使い始められます。
まず、GoogleアカウントでGemini Notebookにログインし、新しいノートブックを作成します。ノートブックができたら、PDFやWebページなどを資料(ソース)として追加します。最初は、公開されている論文など機密性のない資料を1つ追加してみるとよいでしょう。
資料を追加したら、その内容について質問します。要約や比較など、目的に合わせて質問するのがポイントです。あわせて、対象者や利用場面、必要な詳しさも伝えておくと、目的に沿った回答が得やすくなります。
最後に、回答に表示された引用元から原文を確認します。必要に応じて、学習ガイドや確認問題などを作成することもできます。
医療・教育現場で利用する際の注意点
Gemini Notebookを医療・教育現場で使う際は、患者の氏名をはじめ、個人を特定できる情報の入力は避けましょう。
症例情報や院内の機密資料も安易に追加せず、院内資料などを追加してよいか、管理者や担当部署へ確認してから利用するとよいでしょう。
資料の著作権や利用条件にも注意が必要です。
また、指定した資料をもとに回答するツールであっても、内容を誤って解釈したり、資料にない情報を生成したりする可能性があります。
回答に表示された引用元と原文を確かめ、使用する資料自体が信頼できるかも確認することをおすすめします。
AIの回答をそのまま臨床判断の根拠にせず、作成した教材や資料は必ず人が確認・修正することが大切です。
セラピストの学習や資料作成を効率化するGemini Notebook
Gemini Notebookは、手元の資料を整理し、学習や情報共有に活用しやすい形に整えるツールです。
まずは公開されている論文やガイドラインを1つ追加し、自分の学習や教育に合う使い方を探してみてはいかがでしょうか。
引用・参考
■ NotebookLM is now Gemini Notebook| Google
■ Understand anything with Gemini Notebook|Google for Education
■ NotebookLM is transforming student success at FSU| Google