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カテゴリ:制度・介護報酬(令和3年以降)
閲覧数:2992 2022年01月23日 [更新] 修正 削除 不適切申告
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1:takahashi更新日:2022年01月18日 15時22分
管理栄養士のtakahashiと申します。
ここまで、食事のことを考えていただきありがとうございます。
私の場合、摂食量は聞き取りで行い、
その熱量が不足(または過剰)でないかは体重で評価しています。
まず、「摂食量の測定」ですが、
〇病院など給食が提供されている場合
食種ごとに熱量と栄養素量を決められており、
その数字にあった献立が作成されています。
そのため、看護師さんが記録した「主食5割、副食5割」をもとに
摂食量を計算することが可能です。
例えば、
常食2000kcal:主食(ごはん)1000kcal、副食(おかず)1000kcalを
提供しており、摂食量が主食50%、副食50%であれば
主食500kcal、副食500kcalとなります。
※その他の栄養素も提供量が決まっているので計算できます。
〇入院されていない方の場合
「食事摂取量」は食事調査の結果、得られた食品・料理から
熱量と栄養素量を栄養価計算して、食べた量を聞かないとわかりません。
すべての方に食事調査と栄養価計算するのか現実的ではありません。
では、食事摂取量が75%以下はどのように調べるか
私は聞き取りで調べています。
(病院食のようにきちんとした割合ではないですが、
食事構成の割合を、主食50%、副食50%とします)
ご本人に、用意された食事を全部食べてますか? と聞き、
ごはんを半分残すと言われたら、主食25%+おかず50%で
75%という感じです。
この摂取量75%が続いているかどうかは体重が教えてくれます。
おかずを半分残した日が数日のことであれば
体重はそこまで減りません。
たとえ食べた量が正確にわかったとしても、
吸収率や活動度などの違いがありますので、
熱量の過不足は体重で評価するしかありません。
①「6か月前の食事量と比べた現在の食事量の割合」
仮に現在の食事量が60%で「異常」だった場合、
その状態が続けば、半年を待たず体重減少が起こります。
必要熱量2,000kcalの方が、1,200kcalしか食べてなかった。
であれば、一日あたり-600kcalです。1か月この状態が続いたら、
-600kcal×30日=-18,000kcal/月
脂肪は1g=9kcalなので-18,000kcal÷9=2,000g
つまり2kgが減ります。
(純粋な脂肪と、体内の脂肪は違うので
厳密には9kcalではないのですが、説明上9kcalで計算しました。)
100%食べていても、体重減少がある場合は、
提供されている食事の熱量が不足していると判断しています。
②「初回評価時の食事量を基準にした6か月ごとの食事量の割合」
初回の食事量が適正かどうかについては、
適正体重であるかをもとに考えています。
食事を全部食べているけど、BMIが18.5以下であれば
食事熱量自体が少ないです。
もちろん個人差はあります。なので、低体重の方の場合は
この低体重はいつからなのかを聞き取りします。
昔から小食で、低体重であったとしても18.5を目指すように、
または現状維持できるようにしたいと思っています。
長々と書いてしまい申し訳ありません。
何かのお役になれば幸いです。
2:いっくんOT更新日:2022年01月19日 09時21分
そもそもBMI及び食事量はわからなければ空欄でも可能みたいですね。
https://www.qlc-sys.jp/article/nutrition/a_210706/
重要視しているのは血清アルブミンと体重減少のように感じ取れますね。
3:まおまお更新日:2022年01月19日 20時16分
2:いっくんOT様への返信
ご返信ありがとうございます。
たしかに、スクリーニング加算の所定事項においては、食事量含め不明な際は記載義務なし(空欄で可)であることは承知しております。
また、血清アルブミンも記載義務ないとのことですよね。
アルブミン値は、栄養状態判断には大事な指標ですが、もっとも、全てのデイ利用者様の主治医で採血して把握しているとは限らず、また、このスクリーニング加算のために採血検査してくださいとはなかなか頼めないことも現実だと聞きます(当方のデイもそうですが・・・)
結局、スクリーニング評価とはいえ、実質栄養状態を体重のみで評価するようなものですと、あまりに薄い評価に感じ、食事量を含めできるだけ項目をしっかり測定できたらと考えていた次第です。
4:まおまお更新日:2022年01月19日 20時34分
1:管理栄養士takahashi様 への返信
ご返信ありがとうございます。
管理栄養士の栄養面における専門的視点で、このように丁寧かつ分かりやすいコメントを頂戴でき、大変うれしく思います。
>
〇入院されていない方の場合
「食事摂取量」は食事調査の結果、得られた食品・料理から
熱量と栄養素量を栄養価計算して、食べた量を聞かないとわかりません。
すべての方に食事調査と栄養価計算するのか現実的ではありません。
>
入院されていない方(在宅の方、デイ利用者様)の場合、本来は厳密に食事摂取量を測定するにはここまでしないといけないと感じましたが、たしかにこの方法を全ての方に行うのは現実的ではないと感じます。(当方デイでも対象者は200名を超えますので)
結局のところ、食事摂取量の測定手段としては、①に近いやり方でよろしいのでしょうか?
①に基づき、何回か(何日分か)の食事量を聴取し、そこに体重の増減の裏付けを加味して、感覚的ではありますが例えば「(対象者や家族は)90%位摂取と言っているけど、体重が3キロ減っているから(何%とはっきりした数字は示せないが)『75%以下』と表記しておこう」といった感じでしか表記できない感じなのでしょうか。
5:takahashi更新日:2022年01月23日 21時16分
ご返信遅くなりました。
投稿した時はメールが届きましたので、返信があってもメールでお知らせが届くのかなぁと
数日見ておりませんでした。失礼いたしました。
私は①で行っております。
聞き取った数字はそのままで記載でよいのではないかと思います。
この様式をご家族様がご覧になることはありませんが、
聞き取った値であれば、90%食べても体重減少が起きているのは
「もともとの食事量が少ない」という風に考えられると思います。
記録は聞いたままに記録されて、体重に増減がみられたら
原因を考える時に、摂取量が足りていないのでは? となります。
記載は備考欄に、「体重減少傾向、摂食量の注視」などと書くのはどうでしょうか。
対応としては、体重測定の頻度を私は増やしモニタリングしております。
体重減少が高度かどうか体重減少率を計算されると評価が可能です。
200名、、、それはすごいです。
利用者の皆様が、ご自身の体重に興味を持って記録してくれるとよいですね。
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投稿タイトル:口腔栄養スクリーニング加算 食事摂取量の測定法について
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