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閲覧数:10422 2021年11月12日 [更新] 修正 削除 不適切申告
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1:米更新日:2021年11月01日 15時28分
療養病棟勤務の他職種ですが、経験的に感じている結果と完全に一致している論文で、非常に納得のいく結論でした。
医療業界で働き初めて数十年経ちますが、拘縮が起きてしまった患者様で、明らかに改善したなと実感出来た方は記憶にありません。
加齢の影響もあるのでしょうが、徐々に悪化していった患者様は数えきれないほど挙げることが出来るのにもかかわらずです。
リハが介入してストレッチしているから悪化してないんだと聞かされてきましたが、介入してない方と比較してるわけではないので、リハの効果をどう判定しているのかずっと気になっていました。
そういう意味では良い論文が読めたと侍PT様に感謝しております。
論文に対して経験則でものを語るのもどうかと思いましたが、反論ではありませんので御容赦ください。
2:PTは1人更新日:2021年11月01日 16時00分
1 への返信
米さま
ご返信ありがとうございます。
拘縮に対して、我々は何もできなかったということですよね。
「一応、ROMやストレッチはやっているが、それがどういう機序で関節拘縮の防止に寄与するのか?」という回答にこたえられないということでしょうか。
大学の先生にもメールで送ってみてご意見を伺いたいなあと思っています。
僕が新人であるころからevidenced-based-PTとか言われてましたけど、何やってきたんだろって思います。
3:米更新日:2021年11月01日 22時08分
2 への返信
侍PT様
論文の内容が完全に正しいとするならば、おっしゃる通りかもしれません。
ですが、医学は時代に応じて進歩するもので、ちょっと前までは創傷処置にガーゼで浸出液を吸収していた時代もありました。
拘縮に対するリハビリの在り方も、時代とともに変わっていくものと考えます。
個人的には拘縮が起きないようにするのが最善で、起きてしまった場合は残された機能を活かす方向に進むべきではと考えていますが、起きても治療できるようになれば、それが一番ですよね。
今回の投稿のように
常識に反する論文を目にした時、侍PT様のように真摯に受け止め問題提起する方がいらっしゃれば、時間はかかっても正しい方向に進み、患者さまからも、また他医療職からも信頼される職業でいられると思います。
長くなりましたが、侍PT様の投稿に賛成反対問わず、多数のコメントが行われることを期待して終わらせていただきます。
4:taa更新日:2021年11月01日 22時15分
お疲れ様です。
原著を読ませていただきました。
う~ん、失礼を承知で言わせて頂ければ、ブログのタイトルや内容に少々ミスリードがあるように思います。
というのも、この論文内における「ストレッチ」という言葉ですが、必ずしも我々が普段想像する他動的なROM-ex.ではなく、「ギプス固定」「スプリント」「ポジショニング」を含んでいる(というか殆どそちらが主な)為です。
※詳細は論文内の介入群(Exp.)と対象群(Con.)をご参照下さい。
また、ブログ内で述べられている有害事象についても、本論文内ではギプスとスプリントによるものとして挙げられており、他動的ROM-ex.によるものは特に述べられていなかったように思います。
ブログがセンセーショナルな題名を付けられているのでちょっとドキっとしますけど、いざ読んでみれば改善しない=意味が無い、でもありませんし、まぁ、概ね納得出来る内容だったかな、と思います。
5:PTは1人更新日:2021年11月03日 12時52分
米さま
こういう論文読みながら、いろいろと議論する時間自体が今の理学療法士はないか、ほかに興味があることがあるのでしょう。僕の場合は障碍者支援施設におり、一人職場だし、ある程度の自由がきくし、勤務時間も短いので、興味がある論文がたまたま出てくれば読むようにしています。しかも、今は自動的に自動翻訳してくれますので便利な時代になりました。
僕の知ってる大学の先生にも読んでもらって回答を待っていますが、お忙しいので返信はないかもしれません(汗)
論文の信頼性も担保されていないので、もうちょっとエビデンスを関連文献から集める必要があると思いました。
利用者様にとって真摯である理学療法士でいたいと思います。
6:短足PT更新日:2021年11月03日 16時40分
個人的な見解ですが…
拘縮にストレッチだけでアプローチしても改善はしないだろうと思います。 そもそも拘縮はすでに伸長性が失われた組織なので、筋全体を伸長させるストレッチを行っても拘縮部位以外の軟部組織が伸ばされるだけで効果は少ないでしょう。
臨床的には関節モビライゼーションや筋筋膜リリース、神経筋促通などと合わせて実施している方が多いのではないでしょうか。
参考までにラット実験のストレッチとモビライゼーションについての報告です。
https://ngu.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=27&item_no=1&attribute_id=22&file_no=1
またtaa様も言われてる様にこの論文のROM-exとストレッチは同意語なのでしょうか?私の翻読の問題かもしれませんが少し気になりました。
7:PTは1人更新日:2021年11月05日 13時48分
taa様
ご返信ありがとうございます。
「石膏や副木を用いてのストレッチ」っていうのは、骨折した部分などを拙攻で固定して一定期間固定するということで、副木についても、骨折部の一時的固定に使われるんでしょうね。ストレッチというより固定ですね…となると逆に等尺性に筋収縮を入れないと、筋性拘縮、関節性拘縮が出来てしまいますね。
確かに、他動的ROM-exについては出てきませんね。
そうなると作業療法士さんのブログは、ちょっと違うなと思いますね。
8:PTは1人更新日:2021年11月05日 13時50分
短足PT様
ご返信ありがとうございます。
関節モビライゼーションは、昔、講習会に出て習った覚えがあります。名古屋学院大学の論文にも書かれていますが、関節包にトラクションをかけると、出来てすぐの関節拘縮には効果があるみたいですね。
筋性の拘縮に対しては単なるストレッチでは効果がなく、筋筋膜リリースやPNFを用いたストレッチ手技が効くのですね。この知識もないので、この辺りも調べてみたいと思います。
温熱療法や電気刺激療法などが金血流を改善し拘縮した酸欠の筋肉に効くということですね。
それから、論文にはいわゆる我々が用いるROM-exは出で来なかったように思います。
拘縮一つでも勉強すると色々出てきますね。
勉強になりました。
9:taa更新日:2021年11月08日 10時04分
7 への返信
>>「石膏や副木を用いてのストレッチ」っていうのは、骨折した部分などを拙攻で固定して一定期間固定するということで、副木についても、骨折部の一時的固定に使われるんでしょうね。ストレッチというより固定ですね
レビュー元の文献を読んでいないので何ともですが、あくまでストレッチと分類されているので最大伸展位(+α?)での持続的伸張を目的としているのではないかと推察します。
ウルトラフレックス継手のような考え方もしくは、侍PT様が他スレで挙げられていたような膝屈曲拘縮のある方に対しての「膝伸展装具で、1日に一定時間膝伸展位を保っていたほうがいいのか」といった使用方法に近いものかと思います。
>>確かに、他動的ROM-exについては出てきませんね。
これについてもレビュー元を読んでいないのではっきりとはいえませんが、あったとしてもかなり少ないのではないかと思います(介入群に“ストレッチ”としか記載がないものがあるので、完全に無いとは言い切れません)。
ブログタイトルについては勿論悪意は無いでしょうが、明らかにミスリードだと思います。
また、本論文内容に関してもコクランレビューなので信頼性は担保できていますが、論文内記載の通り長期的な効果やボトックス後の持続的伸張については研究の余地があるとの事ですので、1つの論文(本論文)だけで全ての結論(持続的伸張に効果はない)を読み手が導き出すのは危険かな、と個人的には思います。
色々と文献を読んで比較検討する姿勢は大事ですね。
私も最近サボっているので、自戒したいと思います。
10:PTは1人更新日:2021年11月08日 12時09分
9 への返信
taa様
私は、論文は読むのですが、その信頼性についてどのように分類されているのか?その用語について、勉強したことがなかったので、taa様の返信が非常に刺激になりました。
私の場合、論文そのものの読み方を、勉強したことがなかったので、今からそれを勉強したいです。
ありがとうございました。
11:yoru更新日:2021年11月09日 14時53分
とても興味深い論文を教えて頂きありがとうございます。
初ページにある一般的に処方される理学療法exのページですが、圧倒的にセルフexが多い様に思います。(セルフexの指導に使えそうですねw)
日本の理学療法だと、ストレッチは、患者の反応をみて加えているだろうし、可動域訓練にもモビライゼーションの意味が入っていたりと、イコール?として理解するのが難しかったです。
ただ、一度拘縮をおこした関節に、ストレッチを加える意味ってあるの?とは思っています。
基礎研究ですが、バイブレーション効果を示す論文、確かIFが17.9くらい難解論文なんかもありますよ。
Skeletal muscle regeneration with robotic actuation-mediated clearance of
neutrophils
Article in Science Translational Medicine · October 2021
私は作業療法士ですが、個人的には日本の理学療法をみせてやりゃー良いんじゃないですかねw
12:PTは1人更新日:2021年11月12日 12時04分
まどかさん
ご返信ありがとうございます。
オーストラリアの理学療法と日本の理学療法ではROM、ストレッチの意味がだいぶ違うようですね。
ROM-exに付随するモビライゼーションが果たして、効果があるのかは、まだ研究結果が出ていませんし、拘縮筋にストレッチを行っても緊張は不変なので効果は出ません。
紹介いただいた論文、後日読んで、お返事しますね。
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